事務職に資格は必要?未経験から役立つ資格とスキルをわかりやすく解説
2026/02/13
- スキル・資格
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今の働き方に不安を感じ、将来を見据えて、「土日祝休みで生活リズムを整えて働きたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。こうした思いから、未経験で事務職への転職を検討している方も少なくありません。
しかし、実際には「未経験から事務職に転職できるのか」「資格がないと難しいのではないか」と、なかなか踏み出せない方もいるではないでしょうか。
事務職に就くうえで資格は必須ではありませんが、持っていることで転職時のアピールにつながったり、実務で役立ったりする場面もあります。
本記事では
・未経験から事務職に転職できるのか
・役立つ資格や資格取得のメリット
・資格がなくても挑戦できる方法
について解説します。不安を解消し、一歩を踏み出すための参考にしてください。
事務の仕事は未経験でも大丈夫?
未経験から事務職に挑戦したいと考えたとき、「経験がないと採用されないのでは」「仕事についていけるのだろうか」と不安に感じる方も多いでしょう。
実際、事務職は未経験からスタートできる求人も多く、接客・販売職など異業種から転職して活躍しているケースもあります。
「事務職」と一口に言っても、仕事内容は幅広く、求められるスキルや業務の内容は職種によって異なります。中には、専門的な経験がなくても始めやすい仕事もあります。
まずは、事務職の基本的な仕事内容から確認していきましょう。
事務職とは?
事務職とは、書類作成やデータ入力、社内外とのやり取りなどを通じて会社の業務がスムーズに進むように支える仕事です。
決められた手順に沿って業務を進める場面が多く、正確さや丁寧さが求められます。そのため、数字や文字を扱う作業に抵抗がなく、コツコツと作業を進めることが得意な方や、裏方として人を支える働き方をしたい方に向いています。
事務職の職種例
事務職といっても、担当する業務内容によって仕事内容や求められるスキルはさまざまです。本章では、主な事務職の種類と、それぞれの仕事内容を紹介します。
一般事務
書類作成やデータ入力、電話・メール対応など、事務業務全般を幅広く担当します。
営業事務
営業担当のサポート役として、見積書や請求書の作成、受発注対応、社内外との連絡調整などを行います。
総務事務
社内の備品管理や勤怠管理、社内ルールの整備など、会社全体を支える業務を担当します。
経理事務
伝票入力や請求書処理、経費精算など、会社のお金に関わる業務を行います。
人事・労務事務
社員の入退社手続きや給与計算、社会保険の手続きなど、人に関わる事務業務を行います。
貿易事務
輸出入に関する書類作成やスケジュール管理、海外とのやり取りなどを担当します。
一般事務は、業務内容が比較的シンプルで、未経験からでも挑戦しやすい職種です。未経験歓迎の求人も多く、初めて事務職に挑戦する方に選ばれやすい傾向があります。
一方で、営業事務や経理事務、人事・労務事務などは、専門的な知識や社内ルールの理解が求められる場面もあります。そのため経験者を優先する求人もありますが、入社後の研修やサポート体制が整っている企業であれば、未経験からスタートできるケースもあります。
事務職を選ぶ際は、具体的な業務内容やサポート体制、そして自分の得意・不得意を踏まえて検討することが大切です。
事務職全般に役立つ資格・検定
本章では、事務職で評価されやすく、未経験の方でも数週間~数か月程度の独学で取得しやすいおすすめの資格を紹介します。
事務職で役立つPC系の資格
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
資格概要
WordやExcelなどの操作スキルを証明でき、事務職の求人で高く評価されることが多い資格です。試験は、筆記試験(選択式・記述式)ではなく、パソコンを使った実技試験のみで行われます。試験は以下のソフトごとに分かれており、必要なスキルに合わせて受験できます。
・Word
・Excel
・PowerPoint
・Access
・Outlook
おすすめの級
一般レベル
難易度
PCの基本操作ができれば、1~2ヶ月でも合格を目指しやすい資格です。
費用目安
試験料:12,980円/1科目
教材費:2,000〜4,000円程度
※MOSには一般レベルのほか、上位レベル(エキスパート)もあります。詳細は公式サイトをご確認ください。
この資格が活かせる事務
一般事務・営業事務・総務事務など
日商PC検定
資格概要
文書作成やデータ活用など、実務に即したPCスキルとビジネス文書に関する基礎知識を問う検定です。試験はパソコン上で完結し、選択式(知識科目)と、実際にソフトを操作する実技試験(実技科目)の両方が行われます。試験は以下の3つの分野に分かれており、必要に応じて個別に受験できます。
・文書作成(Word)
・データ活用(Excel)
・プレゼン資料作成(PowerPoint)
基礎レベルの「Basic」を除き、各試験では知識科目と実技科目の両方に合格する必要があります。
おすすめの級
3級
難易度
実務未経験の方でも、テキスト学習を中心に、2週間〜1ヶ月程度で合格を目指しやすい資格です。
費用目安
試験料:3級/5,500円(事務手数料がかかる場合あり)
教材費:2,000〜3,000円程度
※Basic、2級・1級に関しては公式サイトをご確認ください。
この資格が活かせる事務
一般事務・営業事務など
ITパスポート
資格概要
ITに関する基礎知識を幅広く学べる国家資格です。試験は「ストラテジ系(企業や経営に関する知識)」「マネジメント系(情報システムの管理や運用)」「テクノロジ系(情報セキュリティやITの仕組み)」の3つの分野から出題され、すべて選択式の試験となっています。
難易度
IT未経験者でも挑戦しやすい国家資格ですが、専門用語が多いため、1日1時間程度の学習を目安に、3か月ほどかけて対策することをおすすめします。
費用目安
試験料:7,500円
教材費:2,000〜3,000円程度
この資格が活かせる事務
IT企業の一般事務、データ管理業務など
数字・経理系の知識が身につく資格
日商簿記検定
資格概要
企業の経営活動を数字で記録し、資金の流れを正しく把握するための基礎知識を学べる資格です。仕訳や帳簿作成など、事務職で必要な基本的な経理スキルを身につけることができます。試験は筆記試験(選択式と記述式)で行われます。
おすすめの級
3級
難易度
数字が苦手な方でも、電卓を使った基本的な計算や仕訳のルールを習得すれば、2〜3ヶ月程度の学習で合格を目指せます。
費用目安
試験料:3級/3,300円(会場受験は手数料550円(税込)別途、オンライン受験は機関により異なる)
教材費:2,000〜3,000円程度(無料オンライン講座もあり。くわしくはこちら)
※2級・1級もあります。詳細は公式サイトをご確認ください。
この資格が活かせる事務
経理事務・総務事務など
FP技能検定
資格概要
お金・保険・税金・年金など、金融に関する基礎知識を学べる国家資格です。試験は「学科試験」と「実技試験」の2つで構成されており、同日に受験することも可能です。実技試験は「日本FP協会」と「きんざい(金融財政事情研究会)」の2種類から選択できます。
きんざいは金融機関向けの内容がやや多く専門性が高いため、基礎知識を学びたい方には、日本FP協会の実技試験が比較的取り組みやすいとされています。学科と実技は別々に合否が判定されます。学科と実技で一方のみ合格した場合、次回試験まで有効です(学科は合格日から3年間有効、実技は3回まで次回試験に持ち可能)。詳細は公式サイトで確認してください。
おすすめの級
3級
難易度
生活に身近な内容が多く、未経験からでも比較的取り組みやすい資格です。1.5〜2ヶ月程度を目安に学習するとよいでしょう。
費用目安
試験料:3級/学科試験4,000円 実技試験4,000円
教材費:2,000〜3,000円程度
※2級・1級に関しては公式サイトをご確認ください。
この資格が活かせる事務
保険・金融系の事務職など
ビジネスマナー系の資格
秘書検定
資格概要
敬語や電話対応、来客対応など、社会人として必要なビジネスマナーを体系的に学べる検定です。
3級・2級は筆記試験(選択式・記述式)のみで合否が決まります。準1級以上は、筆記試験合格後に別日程で「面接試験」が行われ、両方に合格する必要があります。
おすすめの級
2級
難易度
一般常識に関する問題が多く、比較的取り組みやすい試験です。学習期間は2か月程度で、合格ラインを目指す方が多いです。
費用目安
試験料:2級/5,200円
教材費:2,000円前後
※3級・準1級・1級に関しては公式サイトをご確認ください。
この資格が活かせる事務
一般事務・受付、秘書など
ビジネス文書検定
資格概要
ビジネスメールや報告書など、実務でよく使う文章作成のスキルを身につけられる検定です。試験は筆記試験(選択式・記述式)のみで行われます。
おすすめの級
3級
難易度
未経験からでも3週間〜1ヶ月程度で合格が目指せると言われています。正しい敬語や定型文など、ビジネス文書の基本ルールを身につける内容が中心で、比較的取り組みやすい試験です。
費用目安
試験料:3級/3,800円
教材費:2,000〜3,000円程度
※2級・1級に関しては詳細は公式サイトをご確認ください。
この資格が活かせる事務
一般事務・営業事務・総務事務など
ビジネス実務マナー検定
資格概要
社会人として必要な基礎マナーや職場での立ち振る舞いを学べる検定です。
試験は3級、2級は筆記試験(選択式・記述式)のみで行われますが、1級は筆記試験合格後に別日程で「面接試験」が行われ、両方に合格する必要があります。
おすすめの級
3級
難易度
未経験からでも、2週間〜1ヶ月程度を目安に学習を進める方が多いです。社会人の基礎駅な内容が中心で、初めて学ぶ方にも取り組みやすい資格です。
費用目安
試験料:3級/3,800円
教材費:2,000〜3,000円程度
※2級・1級に関しては公式サイトをご確認ください。
この資格が活かせる事務
一般事務・受付・営業事務など
事務職でプラス評価される語学資格
TOEIC(Listening & Reading Test)
資格概要
日常生活やビジネスシーンにおける、英語の「聞く・読む」コミュニケーション能力を測る世界共通の試験です。
試験はリスニングとリーディングの2つの分野で構成され、両方を同じ日にまとめて受験します。合格点はなく、リスニングとリーディングの両方を合わせたスコア制で評価されます。
難易度
一般的に、平均スコアは600点前後と言われています。そのため、まずは600点を目標に学習を進めとよいでしょう。学習量や英語力によって個人差がありますが、中学・高校レベルの基礎英語があれば、2〜3ヶ月程度の対策で到達を目指せるレベルとされています。
費用目安
試験料:7,810円
教材費:内容により異なる
この資格が活かせる事務
外資系企業の事務・貿易事務など
事務職に役立つスキル
事務職では、資格だけではなく、これまでの仕事や日常で身につけたスキルを活かすことができます。特に、以下のようなスキルは業務に役立つだけでなく、転職活動でもアピールにつながります。
コミュニケーション能力
事務職では、業務を円滑に進めるうえで、コミュニケーション能力が重要なスキルの一つとされています。
電話やメールでの問い合わせ対応や、他部署との情報共有など、社内外のやり取りが多いため、相手の意図を正しくくみ取り、必要な情報をわかりやすく伝える力は、実務にそのまま活かせます。
「丁寧に話を聞く」「要点を簡潔に伝える」といった基本的な姿勢が、事務職では大きな強みになるでしょう。
正確な処理能力
事務職では、データ入力や書類作成など、数字や文字を正確に扱う業務が多くあります。
小さなミスが業務全体に影響することもあるため、正確に処理する力は、事務職において重要なスキルの一つです。
日頃から「確認を怠らない」「落ち着いて作業する」ことを意識してきた方は、その習慣を実務でも活かせます。また、こうした姿勢は転職活動でも強みとして伝えやすいでしょう。
スケジュール管理能力
事務職では、会議の準備や資料作成など、複数の業務を同時に進める場面も多くあります。
そのため、締め切りや優先順位を意識しながら業務を管理できるスケジュール管理能力は、業務をスムーズに進める上で重要です。
日頃から計画性のある方は、事務職でもその力を発揮することができます。
資格取得のメリット
未経験でも学ぶ意欲をアピールできる
資格があると、「業務に必要な知識を自ら学ぶ姿勢がある人」として評価されやすくなります。
事務職の経験が少ない場合でも、資格を取得していれば、未経験でも必要な知識を持っていることが伝わり、採用担当者に安心感を与えることができます。
また、面接では資格取得のためにどのように学んだのか、学んだ内容を仕事でどう活かしたいのかを伝えることで、より具体的なアピールにつながるでしょう。
自信をもって転職活動ができる
資格を取得しておくことで、選考時に「何を根拠に未経験でも挑戦できるのか」を具体的に説明しやすくなります。
資格があれば基本的な知識を持っていることを伝えられるので、安心して、前向きに転職活動に臨みやすくなるでしょう。
実務にスムーズに取り組める
ビジネスマナーやPCスキルに関わる資格を取得しておくと、基本的な知識や操作を理解した状態で業務を始めることができます。
基礎が身についていることで、実務経験がなくても、比較的スムーズに仕事を進められるでしょう。
資格がなくても前向きに挑戦できる方法
資格は必須ではないとわかっていても、「本当にこのまま応募して大丈夫なのか?」と不安を感じるのは自然なことです。
本章では、未経験で資格がなくても、事務職にチャレンジできる方法を紹介します。
派遣会社に登録してサポートを受ける
派遣会社では、未経験者向けの研修やスキルチェック、求人紹介など、仕事探しを支援する体制が整っています。
キャリアドバイザーに相談しながら転職活動を進められるため、事務職が初めての方でも安心でしょう。
また、就業開始後も担当者によるフォローがあるため、業務やスキル面で不安を感じたときも相談しやすい環境です。
サポート内容は派遣会社によって異なるため、複数の派遣会社に登録し、自分に合ったサポートや仕事を見つけることがポイントです。
コールセンターからステップアップする
事務職への挑戦に不安がある場合は、コールセンターからスタートするのも有効です。
コールセンターは研修制度が整っており、未経験からでも採用されやすい傾向があります。電話対応を通じて、ビジネスコミュニケーションの基礎を身につけられるほか、応対内容の入力など、簡単な事務作業を経験できる職場も多くあります。
こうした経験は、事務職に必要なスキルの土台作りにつながるでしょう。
基礎的な知識やスキルを自分で身につける
資格や実務経験がなくても、応募前に少し準備しておくだけで、事務職への不安は和らぎます。
ExcelやWordの基本操作を学んだり、タイピングやショートカットキーを練習したり、ビジネスマナーの基礎を本や動画で確認したりするだけでも十分です。
資格がなくても、こうした基礎知識を身につけておくことで仕事のイメージがしやすくなり、自信を持って前向きにチャレンジできます。
未経験から事務職への一歩を踏み出したい方へ
「資格は取った方がいい?」「自分の経験でも事務職に転職できる?」と、悩んでいませんか?
ウィルオブ・ワーク(通称:ウィルオブ)では、オフィスワークに特化したキャリアアドバイザーが、これまでの経験や希望をもとに、事務職への進み方を一緒に整理します。
「まずは話を聞いてみたい」「今の自分にどのような選択肢があるのか知りたい」という方も大歓迎です。
まとめ
事務職は、未経験でも挑戦できる仕事です。資格は必須ではありませんが、取得しておく
ことで転職時のアピールになったり、業務の理解に役立ったりするメリットがあります。特に、ビジネスマナーやPCスキルに関する資格は、事務職の基礎を身につけるうえで役立ちます。
一方で、資格がなくても、これまでの仕事や日常の中で身につけたスキルを活かしたり、応募前に基礎的な知識やスキルを少しずつ勉強したりすることは、事務職への挑戦において十分な強みになります。不安な方は、一人で悩まず、転職エージェントや派遣会社に相談してみるのもよいでしょう。
よくある質問
事務職への転職を考える中で、よく寄せられる質問をまとめました。
未経験でも事務職で働くことはできますか?
可能です。
一般事務は未経験から始めやすい職種とされており、そのほかの事務職でも、業務内容やサポート体制によっては未経験からスタートできる求人があります。
事務職は職種ごとに求められるスキルが異なるため、資格や実務経験がなくても、比較的始めやすい業務から任せてもらえるケースも少なくありません。
事務職にはどんな種類がありますか?
一般事務、営業事務、経理事務、総務事務、人事・労務事務、貿易事務などがあります。
職種ごとに業務内容は異なりますが、いずれも書類作成やデータ入力、電話・メール対応などを通して、業務が円滑に進むようサポートする役割を担います。
事務職におすすめの資格は何ですか?
未経験から事務職を目指す場合は、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や秘書検定2級、日商簿記3級、ビジネス文書検定などがおすすめです。
これらは、事務職でよく使うPC操作や書類作成、基本的なビジネスマナーなど、事務職で必要な基礎を身につけやすい資格です。
独学で取得できるものも多く、仕事をしながらでも挑戦しやすい点が特徴です。
Writer編集者情報
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コネワク編集部
WILLOF(ウィルオブ) コネワク編集部です。
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