コールセンターって何歳まで働けるの？コールセンターの年齢事情

コールセンターは時給が良くて服装や髪形の自由度も高く、若年層向けの人気が高い就業といった印象を持たれている方は多くいます。

そのため、年齢を重ねるとコールセンターで働くのが難しいのではないかと考える人も少なくありません。

実は、コールセンターの業務は50代以上のシニア層も多く働いている年齢に関係なく人気がある仕事だといえるのです。

この記事では、コールセンターで働ける年齢について解説していきます。

年齢制限や何歳まで働けるかなどのコールセンターと年齢についての疑問がある方は、是非参考にしてください。

シニア層のコールセンター勤務実態

コールセンターというと若い人が多いイメージがあるでしょう。

アウトバウンド（架電・発信業務）のコールセンターでは若い人が多く働いている傾向がありますが、インバウンド（受電業務）ではシニア層で働いている人もいます。

割合としては、20代や30代の人がそれぞれ30%ほどを占めていますが、40代の方も20%程度、50代以上の方も15%ほどいます。

60代で働いている方もいるので、長く働くことが可能です。

また、インバウンドの場合には小規模なコールセンターになるほど年齢層が高くなる傾向にあります。

コールセンターが年齢不問の記載が多い理由

コールセンターの求人を見ると、年齢不問と記載されているものが多くあります。

実際コールセンターに電話をかけてみると、若年層や女性が多いように感じる方もいるでしょう。

しかし、コールセンターの仕事は年齢に関係なく活躍できる仕事です。

この項目では、コールセンターが年齢不問とされる記載が多い理由について解説していきます。

原則として年齢制限はあってはならない

まず大原則として、求人広告や求人情報を出す際に年齢を制限することはできません。

雇用対策法の改正により、年齢や性別にかかわらずすべての人に均等な機会を与えなければないためです。

そのため、20代限定や女性限定などの募集は基本的に行えません。

一部の求人では例外的に年齢制限をすることができますが、その理由を併記しなければならないためそれほど簡単ではありません。

若年層よりシニア層の方が有利な場合も

どんな年齢の方でもコールセンターで働くことができますが、分野によってはシニア層の方が若年層よりも有利になるというケースもあります。

とくに、各種の問い合わせはシニア層の方が歓迎されることの多い分野の一つです。

お客様の中には慌てている方もいるので、シニア層の方の落ち着いた雰囲気は信頼を得やすいです。

扱う商品やサービスによって欲しい人材は異なる

コールセンターでどの年齢層が必要とされているかは、どんな商品やサービスを扱っているかによって大きく異なります。

そのため、シニア層であるという理由で働きにくいことや雇ってもらえないことはありません。

生命保険や医療保険などの各種保険、クレーム対応などはシニア層の方が有利になるケースも多々あります。

一方で、パソコンやスマホの販売や問い合わせなどは若年層の方がくわしいこともあるため、シニア層の採用が難しい可能性があるのです。

もちろん、初めからくわしくなくても研修でしっかり習得できますのでご安心ください。

これからコールセンターで働きたいというシニア層の方は、ぜひ自分に有利になりそうな商品やサービスを扱っているところを探すことをおすすめします。

シニア層の方がコールセンターで働く際の注意点

コールセンターでは年齢にかかわらず就業できることや、分野によって違いがあるこ都などを説明しました。

しかし、デメリットや注意点が知りたい方もいるでしょう。

こちらではシニア層の方が実際コールセンターで働く際の注意点について解説します。

パソコンは使えるに越したことはない

コールセンターで働くうえで、パソコン操作は必要だろうかと思う方は少なからずいます。

結論から言えば、パソコン操作はできた方が有利です。

現在では、ほとんどの企業でパソコンを使用しているのでシニア層の方であってもパソコン操作ができる方はいます。

パソコンが使えた方がいいとはいえ、非常に高度なスキルが求められるというわけではありません。

パソコンの起動や終了、キーボードやマウスがきちんと使える、インターネットで調査ができるなどの作業ができれば問題ありません。

さらにタイピングの能力もある程度必要となるので、ブラインドタッチができればかなり有利です。

コールセンターでは独自のソフトウェアを使っていることが多く、WordやExcelなどのソフトウェアが使えなくても問題がない職場もあります。

一般的には、実務前の研修期間中にコールセンターで使われているソフトウェアの習得もできます。

なかには、パソコン未経験者歓迎の求人もあるのでパソコン操作が苦手な方は、そういった条件を出している求人を探すのもおすすめです。

上司が年下になる場合が多い

シニア層の方がコールセンターで働く場合、周りのオペレーターは年下になることが多くなります。

全体の6割程度が20代や30代であるため、シニアの方が働くと同僚や上司が年下になることが多い可能性があると覚えておきましょう。

一般企業では上司が年下であると仕事がやりにくいと感じることがありますが、コールセンターの場合は特殊な環境であるため、上司が年下であってもそれほど気になりません。

これもまた、コールセンターがシニア層の方におすすめの理由です。

コールセンターでは、オペレーターの他にチームリーダーやSVなどの上司がいます。

しかし、各オペレーターと上司との接点はほとんどありません。

オペレーターと上司が接触を持つのは、お客様が怒ってしまったりオペレーターでは分からない専門的な内容を尋ねられたりしたときなどです。

実際に何歳まで働けるのかは本人次第

コールセンターでは何歳まで働き続けることができるかは、本人が加齢による変化にどこまで対応できるかにより変わってきます。

これまで話してきたように、コールセンターでは年齢に関係なく働くことができます。

しかし、年齢を重ねるとともに視力などの関係でパソコン操作が苦手になったり、ミスが増えたりしてしまうのは避けられません。

それをカバーするためには、商品やサービスについての深い知識、コミュニケーション能力などが必要です。

年齢を理由に解雇されることはありませんが、ミスが続いたりマニュアルの変更についていけなかったりした場合にはコールセンターで働けないと判断されることがあります。

まとめ

コールセンターは若年層だけでなく、シニア層の方も活躍できる職場です。

募集要項にも年齢制限はないのが原則ですので、まずは積極的に応募することをおすすめします。

年齢を理由に雇ってもらえないことはほぼなく、本人にどのくらいオペレーターとしての適性があるか、どのくらいやる気があるかが重視されます。

これまでの人生経験、落ち着いた雰囲気など武器になるものは最大限活かし、あなたにあった最適な職場での就業を目指しましょう。