保険募集人資格とは?試験内容・難易度・取得方法をわかりやすく解説

2025/10/17

保険会社で保険の取り扱いをする保険募集人として仕事をする際には、保険募集人資格を取得する必要があります。

この記事では、保険募集人資格の内容や取得方法、試験の内容、対策について解説していきます。

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保険募集人資格を取得するには、保険会社に所属して会社から承認を受けるか、研修への参加が必要です。そのため、まずは保険会社に転職してから資格を取得する流れが一般的です。

派遣会社ウィルオブ・ワーク(通称:ウィルオブ)では、保険会社のコールセンター求人を多く取り扱っています。はじめての方や不安な方も充実した研修やサポート体制が整っているので安心です。まずはお気軽にご相談ください。

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保険募集人資格とは?

保険募集人資格とは、保険商品をお客さまに 案内・提案・販売するために必要な資格 です。

この資格を取得していないと、保険会社や代理店、保険相談窓口などで保険の販売業務を行うことはできません。

保険募集人資格は大きく分けて2種類あります。

損害保険募集人資格 … 損害保険を取り扱うための資格
生命保険募集人資格 … 生命保険を取り扱うための資格

それぞれで受験科目や必要な知識が異なりますので、以下で詳しく解説します。

損害保険募集人資格

損害保険募集人資格とは、損害保険会社や損害保険代理店で勤務する役員や従業員(損害募集人)として働くために必要な資格のことです。

損害保険募集人として働くには、損害保険募集人一般試験に合格のうえ、所属保険会社による代理店登録または募集人届出が必要です。

試験概要

損害保険募集人一般試験は日本損害保険協会が実施する民間資格で、試験内容と受験手数料は以下のようになっています。損害保険募集人一般試験は4つの単位で分かれており、それぞれ〇×問題、4択問題、語句選択など選択問題で構成されています。

試験内容

単位 試験時間 解答数 配点 合格基準
基礎単位 40分 50問 各2点(100点満点) 70点以上
自動車保険単位 40分 20問 各5点(100点満点) 70点以上
火災保険単位 40分 20問 各5点(100点満点) 70点以上
傷害疾病保険単位 40分 20問 各5点(100点満点) 70点以上

受験手数料

単位数 受験料 受験パターン
1単位 2,700円 上記の単位より1単位選択 (例)基礎+自動車保険
2単位 5,100円 上記の単位より2単位選択 (例)火災保険+傷害疾病
3単位 5,600円 上記の単位より3単位選択 (例)基礎+自動車保険+火災保険
4単位 6,100円 すべての単位

参考:日本損害保険協会 損保代理店試験 損保一般試験

試験の難易度

合格率は公式には公表されていませんが、 業界では90%以上といわれており、比較的難易度は低めの資格です。

勉強時間/方法

勉強時間の目安としては、1日1〜2時間の学習を約4週間続ければ十分に合格を狙えるとされています。

特に、損害保険協会が提供している公式テキストを使って基礎を固め、その後に過去問に近い模擬テストを繰り返し解くのが効果的です。

受験資格

実際に試験を受けるには、勤務先の保険会社や代理店を通じて受験手続きを行う必要があります。個人で直接申し込むことはできません。

よって、本試験を受験するためには、保険会社や代理店に所属する必要があります。

生命保険募集人資格

生命保険募集人資格とは、生命保険の提案、販売、手続きなどを行う生命保険募集人として働くために必要な資格です。

生命保険募集人として働くには、一般課程試験に合格し国に届け出ることが必要です。

試験の概要

一般課程試験は一般社団法人生命保険協会が実施する民間資格で、生命保険の基礎知識を身に付けることを目的とするものです。

試験内容と受験手数料は以下の通りです。

試験内容

一般課程試験は〇×問題が全体の95%、残りの5%は計算問題という構成です。

試験時間 合格基準
40分 70点

受験手数料

受験手数料は2,500円、土日祝および年末年始休業を除いた希望する平日に、指定の試験会場で受験することができます。

参考:一般社団法人 生命保険協会 CBT試験概要

試験の難易度

こちらも合格率は公式には公表されていませんが、 80%以上といわれており、難易度は低めの資格と言えます。

勉強時間/方法

損害保険募集人資格と同様、勉強時間の目安としては、 1日1〜2時間の学習を約4週間続ければ十分に合格を狙える とされています。

公式テキストはありませんが、 過去問に近い模擬テストがインターネットで公開されているので、繰り返し解くのが効果的です。

受験資格

生命保険会社に入社したのちに8日間30単位32時間の基礎研修を受講することで受験できるようになります。

そのため、実際に生命保険会社に就職してから会社経由で申し込みをして資格取得を目指す流れになります。

資格取得の時の注意点

保険募集人資格を取得するときに気を付けたいポイントがあるので、確認しておきましょう。

資格の有効期限

損害保険募集人の資格は5年ごとの更新制になっているため、5年ごとに試験を受けて合格する必要があります。

資格の有効期限内に更新試験に合格できなかった場合、資格が失効し、改めて受験しなおさないといけないので注意しましょう。

生命保険募集人の資格には有効期限はありませんが、生命保険会社や代理店などを退職、業務停止した時に失効します。

PCを使った試験に慣れておく

損害保険一般試験・一般課程試験ともにPCを利用した試験を導入しているため、基本的なPC操作や出題形式に慣れておくことが大切です。

それぞれの試験の公式HPで試験の流れや方法についての情報が公開されているので、事前に確認しておきましょう。

日本損害保険協会 損保代理店試験 FAQ(よくあるご質問) 2-1-6

生命保険協会 業界共通教育試験 CBTによる受験の仕方/CBT体験版

よくある質問

保険募集人資格に関するよくある質問を紹介します。

保険募集人とは何ですか?

保険募集人とは保険会社や代理店、保険相談窓口などで保険商品の案内や提案、販売を行う職種です。

保険募集人は、取り扱い可能な保険の種類によって損害保険募集人と生命保険募集人に分けられます。

保険募集人になるためには、保険の取り扱い内容に応じた資格を取得したうえで国に申請を行う必要があります。

くわしくは「保険募集人とは?」で解説しています。

保険募集人資格を取得する方法はありますか?

損害保険募集人になるための資格は損害保険募集人一般試験、生命保険募集人になるための資格は一般課程試験と分かれています。

損害保険募集人一般試験を受験するための条件は、損害保険会社の承認を得ることです。

また、一般課程試験の受験のための条件は、生命保険会社に入社したのちに8日間30単位32時間の基礎研修を受講することです。

いずれにしても、保険募集人資格を取得するためには保険会社に入社し会社を経由して応募することが必要になります。

資格取得のための対策方法はありますか?

保険募集人資格を取得するための対策として最も効果的な方法は、過去問を使って勉強することです。

過去問と同じ内容の問題が多く出題される傾向なので、出題形式や操作方法を含めて確認しておくと本番でもスムーズです。

過去問が掲載されているサイトやアプリを利用し、事前にしっかり準備しましょう。

また、各資格の公式HPでは試験の体験版が公開されているので、使い方を予習しておくのが良いですよ。

くわしくは「保険募集人資格試験の内容・対策」で紹介しているので、あわせてご覧ください。

まとめ

保険募集人資格試験は、難易度は比較的低め で、しっかり対策を行えば取得は難しくありません。

基礎知識をしっかり身につけ、計画的に学習すれば、初めて挑戦する方でも無理なく合格を目指すことができます。

ネット上には過去問に近い模擬問題や試験の体験版も多数公開されていますので、うまく活用しながら対策を進めていきましょう。

ウィルオブなら就職後のフォローも充実なので安心

保険募集人資格の難易度は高くないとされていますが、もし不合格になってしまった場合は保険会社での業務を行うことができず、リスクが大きいといえます。

派遣会社ウィルオブ・ワーク(通称:ウィルオブ)では、就職後にも研修や業務に関する相談を受け付けているので、資格取得の際の対策についてもフォローが可能です。保険会社のコールセンターで勤務することに興味がある方はお気軽にご相談ください。

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