無期雇用派遣とは何かを解説!正社員との違いやおすすめの3社も紹介

2024/02/14

派遣社員として働くうえでついてまわるのが、派遣3年ルールです。

派遣の場合、同一の組織で3年以上勤務することができないという決まりがあり、安定して働きたい方にとって悩ましいところです。

そんな中、2015年の労働者派遣法改正で誕生したのが無期雇用派遣で、契約期間を決めずに派遣として働くことができます。

無期雇用派遣という新しい働き方は、正社員やこれまでの有期雇用派遣とはどういう違いがあるのでしょうか?

今回は無期雇用派遣とは何かについてはもちろん、無期雇用派遣のメリットデメリットや向いている人を紹介していきます。

また、無期雇用派遣サービスを展開しているおすすめの3社も解説していきますのでご参照ください。

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無期雇用派遣とは

ここでは、今回のテーマである無期雇用派遣についておさえておきたい基本情報を紹介していきます。

登録型派遣や正社員と何が違うのか、確認しておきましょう。

無期雇用派遣とは、派遣会社と契約期間を定めず雇用契約を結ぶ形態のことで、常用型派遣とも呼ばれる働き方です。

仮に派遣先での就業が終了しても、派遣会社との雇用契約は継続するため、安定した雇用と収入が得られるという特徴があります。

無期転換ルールについて

2013年、改正労働契約法が施行され無期転換ルールが規定されたことで、無期雇用派遣が注目を集めるようになりました。

改正労働契約法で施行された無期転換ルールとは「同一の使用者(企業)との間で、有期労働契約が5年を超えて更新された場合、有期契約労働者(契約社員、アルバイトなど)からの申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるルール」のことです。

引用:厚生労働省「有期契約労働者の無期転換ポータルサイト

無期転換ルールの目的は有期雇用労働者の雇用の安定を図ることにあり、一定の条件を満たせば、労働者の申し込みにより無期労働契約に転換できるようになります。

※無期転換申し込み条件 

  • 使用事業主が同一 
  • 契約更新回数が1回以上
  • 有期労働契約期間が通算で5年以上

派遣会社との契約が通算で5年以上あるスタッフが抵触日を迎えた際の対応としては、これまでは直接雇用への転換や他派遣先の紹介が中心でした。 

無期転換ルールの制定により、慣れた派遣先で契約期間の縛りなく働くことができる無期雇用派遣という選択肢も増えました。

有期雇用派遣(登録型派遣)との違い

ここでは、これまでの有期雇用派遣(登録型派遣)との違いを確認していきます。

派遣会社と契約した期間のみ雇用が発生する登録型派遣に対し、無期雇用派遣では派遣会社と無期限で雇用契約を結ぶという違いがあります。

また、登録型派遣は事前に派遣会社へ登録しますが、無期雇用派遣は採用選考への応募が必要です。

給料の支払われ方にも大きな違いがあります。

登録型派遣が派遣期間のみ給料が受け取れるのに対し、無期雇用派遣では待機期間も含め、派遣会社と雇用関係が続く限り給料を受け取ることが可能です。

正社員との違い

同じ無期雇用で月給制となるため正社員との違いは分かりづらいですが、業務における指揮命令が異なります。

正社員は雇用元企業が指揮命令するのに対し、無期雇用派遣は派遣先企業となります。

指揮命令が異なるという違いはあるものの、正社員と同じような待遇を受けられるため、無期雇用派遣への関心が高まっているのです。

雇用形態の違いによって何が違うのか

無期雇用派遣、有期雇用派遣(登録型派遣)、正社員について違いを説明してきました。

ポイントは、派遣会社、派遣スタッフ、派遣先企業との関係性について整理することが重要です。

さらにわかりやすく理解いただくために、以下に相関図を示します。

無期雇用派遣の仕組み図

有期雇用派遣(登録型派遣)の仕組み図

見比べてみると、基本的な違いは派遣スタッフと派遣会社の関係においてのみです。

無期雇用派遣は、派遣期間のみに限らず無期限に雇用されること以外は通常の派遣の働き方と大きく変わりないことがうかがえます。

各雇用形態の違いまとめ

無期雇用派遣、有期雇用派遣(登録型派遣)、正社員の3者の違いを表にまとめると以下のようになります。

名称 契約期間 給与体系 業務上の指揮命令先
無期雇用派遣 無期 月給
(時給の場合もあり)
派遣先
有期雇用派遣
(登録型派遣)
有期 時給 派遣先
正社員 無期 月給 雇用元

無期雇用派遣のメリット

ここからは無期雇用派遣で働くメリットについて紹介します。

上記で説明した雇用形態の違いを踏まえたうえで、自身が希望するベストな働き方に近いか確認してみましょう。

契約に期限がないため、雇用・収入が安定

これまでの登録型派遣と異なり、派遣会社との契約に期限がないため、毎月安定した収入を得ることができるのは大きなメリットです。

また、派遣会社との雇用契約が続く限り派遣先が保証されるため、雇用も安定します。

同じ職場で働き続けることもできるため、長期的なキャリア形成やスキルアップにつなげることも可能です。

未経験でもチャレンジ可能

無期雇用派遣の魅力のひとつに未経験者でもチャレンジできるという点があります。

2015年9月に改正された労働者派遣法にて、派遣会社はキャリア形成支援制度を用意することを義務づけられました。

その結果、長期的なキャリア形成を目的にすべての派遣労働者は、派遣会社が用意した様々な研修を受けることができるようになったのです。

無期雇用派遣においては契約期間が定められていない分、じっくり学ぶことができるので、未経験者も安心して働くことができます。

大手企業で働ける可能性がある

無期雇用派遣のメリットのひとつに、大手企業で働くチャンスがあることがあげられます。

なぜなら従業員規模が大きい大手企業において、人材確保を目的に無期雇用派遣を活用していることが多いからです。

なかには直接雇用の実績をもつ企業もあるため、条件によっては大手企業の社員として働くチャンスもあります。

無期雇用派遣のデメリット

次に無期雇用派遣で働くデメリットを見ていきます。

デメリットを事前に知っておくことで、心の準備ができますので確認しておきましょう。

派遣先や仕事内容が選べない

無期雇用派遣のデメリットの1つに派遣先や仕事内容を選べない点があげられます。

登録型派遣では派遣先や仕事内容を自由に選ぶことができましたが、無期雇用派遣は派遣会社の指示のもと、配属先が決定します。

ある程度希望は考慮されますが、基本断ることはできないため、不自由に感じる人も少なくありません。

登録型派遣のような自由な働き方ができない

登録型派遣の魅力のひとつに、勤務場所や勤務時間など自身のライフスタイルに合わせて働ける点があげられます。

無期雇用派遣は派遣会社の雇用のもと、働く場所・時間が基本決まっているため、自由な働き方はできません。

また、長期休暇も自分のタイミングで取りづらくなる点もデメリットになりえます。

採用選考がある

無期雇用派遣で働くには、派遣会社による採用選考を通過する必要があります。

そのため、派遣会社に個人情報を登録するだけの登録型派遣に慣れている人にとっては、デメリットと感じてしまうかもしれません。

しかし、未経験でもチャレンジできる働き方であることが分かっていれば、少しは緊張もやわらぐはずです。

選考の際は無期雇用派遣で働きたい気持ちをしっかりアピールするようにしましょう。

無期雇用派遣に向いている人

ここでは、どういうニーズがある人に無期雇用派遣がおすすめなのかを紹介していきます。

自身の希望する働き方ができるかも含め、確認してみてください。

長期的に安定した環境で働きたい

登録型派遣の場合、労働者派遣法により同一組織内に3年以上勤務することはできません。

しかし、無期雇用派遣ではこの派遣3年ルールから解放されるため、期限なく同じ職場で働くことも可能になります。

慣れた職場で安定して働きたいという方にとって、無期雇用派遣の働き方は向いているといえます。

毎月の収入を安定させたい

無期雇用派遣では派遣先との契約が終了した場合でも、派遣会社との雇用関係は継続します。

そのため、登録型派遣では収入を得られなかった新たな派遣先が見つかるまでの待機期間でも、安定した収入を得ることができます。

派遣の働き方のままで毎月安定した収入を得たい方には、おすすめの働き方といえます。

未経験だが、希望する業種が明確である

業務経験はないものの、希望する業種が明確な方も無期雇用派遣はおすすめです。

無期雇用派遣の場合、配属先の選択は派遣会社がおこないます。

そのため、とりあえず働いてみて、合わなければ別の仕事を紹介してもらうといった

働き方はできなくなります。

希望する業種が明確、かつその業種の無期雇用派遣サービスを展開している会社であれば、未経験でもチャレンジしてみることをおすすめします。

無期雇用派遣おすすめの3社

ここでは無期雇用派遣を展開している会社のうち、おすすめの3社を紹介します。

対応業種も記載していますので、希望業種に対応している会社か確認してみてください。

WILLOF(ウィルオブ)

WILLOF(ウィルオブ)LP39TOP画像

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運営会社 株式会社ウィルオブ・ワーク
職種 事務、コールセンター、販売、営業、介護、製造、インフラエンジニアなど
対象エリア 全国
求人数
※派遣全体
12,439件 ※2023/12/14時点
研修制度 入社時研修、フォローアップ研修、eラーニング研修、外部研修無料受講制度など
福利厚生 各種社会保険完備、資格取得支援制度、健康診断、リフレッシュ休暇制度など
公式サイト https://willof.jp/

WILLOF(ウィルオブ)は、東証プライム市場上場企業ウィルグループのグループ会社である株式会社ウィルオブ・ワークのブランド名です。

無期雇用派遣のような働き方を正社員でできるとともに、就業期間中に職種変更もできるという特徴があります。

コールセンター・事務・介護・販売・製造・建設など様々な業種に対応しているほか、豊富な研修制度もあるため、未経験の方も安心して就業可能です。

また自社アプリ「ウィルオブ公式アプリ」もウィルオブの強みです。

LINEのように使えるチャット機能や勤怠登録、有給申請、各種証明書発行などもカンタンに申請でき、就業サポート体制も整っています。

ミラエール

 
運営会社 株式会社スタッフサービス
職種 一般事務、経理事務、貿易事務、英文事務、受付、データ入力など
対象エリア 全国
求人数
※派遣全体
5,500件 ※2023/12/14時点
研修制度 PC関連・ビジネスマナーの研修、職種別研修など
福利厚生 各種社会保険完備、年次有給休暇、産前産後休暇、育児休業、定期健康診断など
公式サイト https://www.022022.net/promotion/career/index.html

ミラエールは、株式会社スタッフサービスが運営する事務職中心の無期雇用派遣サービスです。

これまでに7,900名以上が働いていて、全体の85%の方が未経験からスタートしています(2022年12月現在)。

「クラス評価制度」による年1回の昇給制度や、最大101講座の無料ビジネススクールが用意されていて、福利厚生も充実しています。

キャリチェン

 
運営会社 株式会社エージェントゲート
職種 事務、ITエンジニア、ウェブディレクター、マーケティングコンサルなど
対象エリア 東京都23区中心
求人数
※派遣全体
非公開
研修制度 社会人基礎スキル研修などのスキルアップ研修
福利厚生 各種社会保険完備、資格取得支援制度、書籍・備品購入制度など
公式サイト https://www.agentgate.jp/carechan/

キャリチェンは、株式会社エージェントゲートが運営する事務やエンジニア系に強みを持つサービスです。

1日の平均残業時間が1.5時間未満の仕事だったり、取り扱う仕事の9割以上が土日祝休みであるため、プライベートも充実できます。

対応エリアは東京23区中心となりますが、プライベートも充実させたいという方にはおすすめです。

会社選びのポイント

無期雇用派遣でおすすめの会社を紹介してきましたが、ここからは会社選びのポイントを見ていきます。

たくさんの派遣会社の中で自分に合う会社を見つけるため、参考にしてみてください。

求人数や求人内容をチェックする

同じく無期雇用派遣を取り扱っている会社でも、求人数や求人内容はさまざまです。

求人数が多ければ多いほど選択肢も増えますので、自分が住んでいるエリアでどれくらいの求人が存在するかは確認しておきましょう。

フォロー体制をチェックする

登録型派遣同様、トラブルが発生した際、営業担当がフォローしてくれます。

特に長い期間働くことになる無期雇用派遣では、派遣会社のフォロー体制が整備されているかはおさえておきたいポイントです。

また営業担当との相性も重要になってきますので、あわせて確認しておきましょう。

教育・研修体制をチェックする

未経験の職種に挑戦する場合、教育体制はとくに気になるところです。

入社前研修はもちろん、入社後のスキルアップ研修の充実度など自身の成長をサポートしてくれる体制が整っているか、チェックしてみてください。

就業までの流れ

会社によって多少違いますが、無期雇用派遣として就業するまでの流れは以下の通りです。

  • 応募フォームからエントリー
  • 書類選考
  • 面接(+適性テスト)
  • 採否連絡
  • 就業先見学
  • 入社

書類選考の結果は1週間以内に連絡が来ることが多く、それ以上に時間がかかる場合は派遣会社に連絡して進捗を確認してみましょう。

また、面接は対面または、WEB面接で実施していることが多く、面接回数は1~3回と会社によって違いがあります。

応募から入社までの期間は平均1か月といわれていますが、会社によって異なりますので、応募の際確認しておきましょう。

無期雇用派遣でよくある質問

最後に無期雇用派遣についてよくある質問を紹介しますので、情報整理に活用ください。

無期雇用派遣と正社員で働き方の違いはありますか?

無期雇用派遣と正社員では同じ無期雇用で月給制となるため、違いは分かりづらいですが、業務における指揮命令が異なります。

正社員は雇用元企業が指揮命令するのに対し、無期雇用派遣は派遣先企業となります。

登録型派遣(有期雇用派遣)との違いも含め解説していますので、気になる方は「正社員との違い」をご確認ください。

無期雇用派遣で働くメリットは何ですか?

無期雇用派遣で働くメリットの1つに契約に雇用・収入が安定する点があげられます。

これまでの登録型派遣と異なり、派遣会社との契約に期限がないため、毎月安定した収入を得ることができるのは魅力です。

そのほかのメリットについては「無期雇用派遣のメリット」で解説していますので、こちらもチェックしてみてくださいね。

無期雇用派遣に向いている人はどんな人ですか?

無期雇用派遣では派遣期間の制限なく同じ職場で働くことができるため、安定的な就業が可能です。

そのため、長期的に安定した環境で働きたいという方は無期雇用派遣に向いています。

そのほかの向いている人の特徴については「無期雇用派遣に向いている人」をご覧ください。

まとめ

今回は無期雇用派遣について紹介してきました。

まだまだ世間の認知度が高くないサービスでもあるため、登録型派遣や正社員との違いがわからないという方も正直多くいます。

無期雇用派遣は派遣形態での働き方ではあるものの派遣会社との契約に期限がありません。

そのため登録型派遣と比較し、雇用・収入が安定するのは大きな違いでもあり、魅力的なポイントです。

登録型派遣で働いていて抵触日を間近に迎えている方や、正社員を検討中の方は今後の働き方を検討するうえで、参考にしてみてください。

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