ヘルプデスクとは?コールセンターとの違いや仕事内容など解説
2025/10/17
- 仕事内容・職種研究
ヘルプデスクとは、パソコンやIT製品のシステムトラブルや操作方法に関する問い合わせに対応する仕事です。しかし、具体的な業務内容を知らない方も少なくありません。
コールセンターと似ていますが、対応するお客さまや役割が異なるため、転職活動を進める前にしっかり理解しておくことが大切です。
この記事では、ヘルプデスクの仕事内容ややりがい、コールセンターとの違い、向いている人や役立つ資格について解説しています。ヘルプデスクでのキャリアを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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ヘルプデスクはIT製品の問い合わせに対応することが主な業務なので、専門的な知識も必要とする仕事です。そのため、自分が働けるのか不安に感じる方もいます。ヘルプデスクの働き方について相談をしたい方はウィルオブへお問い合わせください。
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ヘルプデスクの仕事内容
ヘルプデスクは、問い合わせの対象者が社内か社外かによって仕事内容が異なります。
ここでは、社内向けヘルプデスクと社外向けヘルプデスクに分け、仕事内容を解説します。
自分に合う業務かどうかなど検討する参考にしてみてください。
社内向けヘルプデスク
主な仕事内容
- 社内従業員からのITやシステムに関する問い合わせ対応
- 社用パソコンやソフトウェアの利用・操作管理
- 運用ルールの策定や社内システムの不具合対応
ポイント
問い合わせ対応だけでなく、社内のIT環境を整え、技術的なサポートを行う役割があります。単なる窓口ではなく、社内の業務効率を支える重要な仕事です。
社外向けヘルプデスク
主な仕事内容
- お客さまからの自社製品に関する問い合わせ対応(使用方法・トラブル対応・クレーム処理など)
- メールや電話などでの対応
- 専門的な問題はテクニカルサポートや他部署へ引き継ぎ
ポイント
職場によってはコールセンター業務と兼任する場合もあります。製品やサービスに関する幅広い問い合わせに対応し、顧客満足度向上に直接関わる仕事です。
コールセンター・テクニカルサポート・社内SEとの違い
ここでは、ヘルプデスクと似たような役割を果たすコールセンター・テクニカルサポート・社内SEの違いについて解説します。
業務内容が混同しないように、それぞれの違いを確認しておきましょう。
コールセンターとの違い
主な違い
- コールセンターは電話での対応が中心。
- ヘルプデスクは電話だけでなく、メールやチャットなど複数の手段で対応。
- ヘルプデスクの方が専門知識を求められる場合が多い。
- コールセンターは基本的に社外顧客対応、ヘルプデスクは社内・社外両方に対応。
専門知識が少ない場合は、まずコールセンターから経験を積むのがおすすめです。ヘルプデスクはトラブル対応やシステムサポートなど、より技術的な対応が求められます。
テクニカルサポートとの違い
主な違い
- テクニカルサポートは高度な技術や専門知識を活かしてトラブル対応。
- ヘルプデスクは問い合わせ対応が中心で、間接的に問題解決を行うことが多い。
- ヘルプデスクで対応が難しい案件はテクニカルサポートに引き継ぐことがある。
- テクニカルサポートは場合によって顧客先へ直接訪問して対応することもある。
より専門的な知識を活かしたい場合や、技術職としてのキャリアを目指す場合はテクニカルサポートへの転職が向いています。
社内SEとの違い
主な違い
- 社内SEは社内システムの構築・運用・保守を担当。
- ヘルプデスクは問い合わせ対応が中心で、システム構築は行わない。
- 社内SEは自発的なシステム管理や改善業務も担当。
ヘルプデスクは受動的な問い合わせ対応が多いのに対し、社内SEは能動的にシステムを管理・改善する役割があります。専門知識や技術の幅がより広く求められるのが特徴です。
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ヘルプデスクに向いている人
ここからはヘルプデスクに向いている人の特徴を5つ紹介しますので、ヘルプデスクで働く検討をする材料にしてください。
コミュニケーション能力がある
ヘルプデスクは、社内の従業員や社外のお客さまからの問い合わせに電話やメールなどでコミュニケーションをとりながら対応していきます。
そのため、人とコミュニケーションをとることが得意な人がヘルプデスクに向いています。
具体的には、声やチャット内だけで意図する内容をスムーズに伝えることができるか、相手の言いたいことをしっかりくみとれるかなどです。
説明したい内容をわかりやすく伝えることが苦手な方は、最初に結論を述べて何を伝えたいか明確にすると説明がしやすくなりますよ。
システムに関する知識を持っている
ヘルプデスクは、お客さまからのシステムに関する技術的な問い合わせに対応するのが主な業務です。
そのため、システムに関する知識を持っている人はヘルプデスクに向いているといえます。
実際に問い合わせに対応する際には、専門用語にくわしくないお客さまのことも考慮し、専門用語とは別の伝わりやすい言葉に変えて説明できるとお客さまのためにもなりますよ。
臨機応変な対応ができる
ヘルプデスクは、どのような方法で解決に導いていくかを考えながら問い合わせに対応する仕事なので、臨機応変に対応することができる人はヘルプデスクに向いています。
自分の力で解決が難しい案件は周囲の力を借りるなど、あらゆる場面を常に想定していれば落ち着いて問い合わせの引き継ぎなどを行うことができます。
失敗したときにはきちんと振り返り先輩に話をきくなど、少しずつ経験を積むことで、臨機応変に対応できる力もついてきますので焦らずに取り組みましょう。
外国語が話せる
ヘルプデスクに問い合わせしてくるお客さまは、日本人だけとは限りません。
外国の方からの問い合わせもくる可能性があることから、外国語が話せる人はヘルプデスクに向いています。
ほかの社員がわからない場合に引き継いだりできるようになると、現場でも重宝される可能性が高まります。
もともと外国語が上手でなくても、社会人になり習い事などで習得する方もいるので参考にしてみてください。
ストレス耐性がある人
ヘルプデスクはクレーム対応も対応することがあり、特に社外ヘルプデスクなどではお客さまからの理不尽な叱責をされることもある仕事です。
そのため、そうしたストレスが自分へかかった時に対処方法をもっておくと長く続けられるようになります。
ストレスに気づいたら深呼吸や軽いストレッチをする、良質な睡眠をとるなど自分に合う発散方法でリフレッシュしながら働くことが大切です。
取得しておくと役に立つ資格
ここからは、ヘルプデスクで働く際に取得しておくと役に立つ資格を7つ紹介します。
資格は自分が保有する知識やスキルの証明にもなりますし、業務で活かせる資格がほとんどなので取得を目指すこともぜひ検討してみてください。
ITパスポート
ITパスポート試験とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催するITに関する国家試験です。
合格を目指し勉強することで仕事をするために必要最低限のIT知識が身につき、合格することでITに関する基礎知識があることが証明できます。
ビジネスに関する知識も問われるため、自身のスキルアップにつながるので就職や転職をする際にとても役に立つ資格です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、受験資格が設けられていないので誰でも受験することが可能なIPAが主催する国家試験です。
ネットワークやデータベースの基礎知識やシステムだけでなくソフトウェアを開発する中で検討すべき点やその流れなども理解できるようになります。
企業経営やマネジメント分野の知識など、ヘルプデスクとして活躍する土台となる知識も身につけることができるので基本的な知識を得たい方におすすめです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト
マイクロソフトオフィススペシャリストとは、マイクロソフトのOfficeソフトのスキルを証明する資格です。
社内ヘルプデスクで働く場合、Office製品の使い方に関する問い合わせが多いことから、取得しておくと対応時間の短縮にもつながります。
受験には年齢や国籍など問わずに申し込みができるため、気になる方は資格取得を目指しましょう。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティに関する知識や基本スキルを認定するIPAが主催する国家試験です。
問われるのは内部不正などの脅威から守るための知識やスキル、多様化するサイバー攻撃などで、難易度は4段階あるうちの2段階目に設定されています。
ITパスポートからのステップアップしたい方にもおすすめの資格なので、ヘルプデスクとしてもスキルアップにつながる試験です。
TOEIC
TOEICとは、英語でのコミュニケーション能力を図るために作られた国際的な試験のことです。
社外向けヘルプデスクの場合、英語圏の人からの問い合わせに対応することも多い仕事のため、TOEICを取得することで業務に役に立ちますよ。
また、英語の知識は仕事だけでなく日常でも活用することができるため、英語が苦手だけどTOEICを取得したいと考える方にもおすすめです。
CCNA
CCNAとは、ネットワーク関連機器で世界最大手のシスコシステムズ社が実施する資格試験のことをいいます。
CCNAには実務経験などといった受験条件はなく、IT未経験の方など誰でも受験することが可能な資格です。
しかし、CCNAには3年の有効期限があり、その間に再受験し合格するか上位資格を取得しなければ資格が失効になってしまうので気を付けてください。
LPIC
LPICはサーバーエンジニアが主に取得する資格のことで、海外で働く場合もリナックスの技術者であることを証明できる資格です。
リナックスとは、パソコンやスマートフォンなどを動かすのに必要なソフトウェアの一種で、LPICはその知識や技術を持つと認定する資格のことです。
LPICを取得することで、ヘルプデスクの業務に役立つことはもちろん、サーバーエンジニアへのキャリアアップにも活かせます。
また、LPI-JapanのLPIC普及活動を終了されるため、今後はこちらの「LinuC」で確認することをおすすめします。
ヘルプデスクで身につくスキル

ここでは、ヘルプデスクでの日々の積み重ねによって身につくスキルを2つ紹介します。
ヘルプデスクとして働く検討をする材料になりますので、ぜひご覧ください。
システムに関する知識
ヘルプデスクはITシステムの技術的な問い合わせに対応することが多いため、システムに関する知識が身についていきます。
しかし、ただ働き続けているだけでは身につかないので、わからないことを知ろうとしたり資格取得を目指したりして学び続ける意識を忘れないようにしましょう。
コミュニケーションに関するスキル
日々お客さまとコミュニケーションをとりながら問い合わせに対応することで、コミュニケーションのスキルも身につくのです。
お客さま一人ひとりに合う対応を意識しながら対応することによって、他者とコミュニケーションをとるときの自信につながります。
もちろん、お客さまだけでなく社内の人とコミュニケーションをとることにより、いざというときに協力したり業務に関する知識を得ることもできますよ。
ヘルプデスクで働く上でのやりがい
ここからはヘルプデスクで働く上でのやりがいを3つ紹介しますので、ぜひご覧ください。
企業の運営に貢献できている
ヘルプデスクは、システムやネットワーク障害などのトラブルを迅速かつ適切に対応する役割を担っています。
また新システムを導入することによって、残業時間の短縮や業務効率アップなど企業の運営に貢献できていることがやりがいです。
知識の幅が広がる
ヘルプデスクはIT製品やシステムに関する技術的な問い合わせに対応することが主な業務なので、日々の対応の積み重ねで知識の幅が広がることもやりがいの一つです。
知識の幅が広がることは業務に役立つだけでなく、自身のキャリアを考えるときにも活かすことができます。
お客さまに直接感謝される
ヘルプデスクで問い合わせに対応していると、お客さまから直接ありがとうと感謝を伝えてもらえることがあるのです。
このように、お客さまから感謝を伝えてもらえることが一番のやりがいと感じている方が多くいます。
ヘルプデスクで働く注意点
ここからはヘルプデスクで働く注意点を4つ紹介しますので、ヘルプデスクで働くことを考える際の参考にしてください。
臨機応変な対応が求められる
ヘルプデスクでの問い合わせは自分の力でその場で対応できるものだけではなく、解決に向けて臨機応変な行動をしながら導く場合があります。
自分で解決が難しいトラブルが発生したら、どのように対応すれば良いかをすぐに判断をして同僚や関連部署につなげるようにしましょう。
クレーム対応の大変さ
ヘルプデスクは理不尽なことを要求されたりクレームを言われたりすることがある仕事です。
始めのうちはクレーム対応に慣れていないため、ストレスに感じてしまうこともあります。
自分なりにストレスを軽減させる方法を見つけておき、なるべく負担をかけない働き方を目指していきましょう。
マニュアル通りだけでは解決が難しいことも
ヘルプデスクはマニュアルがあり、基本的にはそのマニュアル通りに対応していくことになっています。
しかし、マニュアル通りの対応だけでは解決が難しいケースもあるので、常に臨機応変な行動を意識して働かなければなりません。
どうしてもわからない場合は、マニュアルだけでなく先輩社員や上司に質問をするのもおすすめです。
業務範囲の広さ
ヘルプデスクの業務はお客さまからの問い合わせに対応するだけでなく、社内向けヘルプデスクの場合はパソコンの設置や設定など業務の範囲が多岐にわたります。
同僚と協力して業務に臨むなど周りの力を借りて働くなど、ストレスを軽減する働き方を意識しながら働くことが大切です。
すべての業務を請け負うのではなく自分ができる範囲がどのくらいかを確認をし、難しい場合は上司や担当者に相談をするようにしましょう。
ヘルプデスクからのキャリアパス
ここからは、ヘルプデスクのキャリアプランを3つ紹介しますので、キャリアプランを考える参考にしてください。
テクニカルサポートへの転職
ヘルプデスクからのキャリアプランでまず考えられるのは、テクニカルサポートへのキャリアチェンジです。
テクニカルサポートはITシステムやソフトウェアに関する専門的な問い合わせに対応する仕事のことをいいます。
多くの場合、ヘルプデスクで対応が難しい案件を引き継いで対応を行うため、ヘルプデスクより高い専門知識が必要です。
ヘルプデスクでの経験やテクニカルサポートと連携をとった経験がある場合は、転職後もその経験を活かすことができます。
「テクニカルサポートとは?仕事内容ややりがい・必要なスキルなど解説」でもくわしく解説しているので、ぜひご覧ください。
エンジニア職を目指す
ヘルプデスクからのキャリアプランは、ほかにもエンジニア職へのキャリアチェンジの方法もあります。
具体的に、以下の仕事へのキャリアチェンジを目指すことができます。
- システムエンジニア
- 社内SE
- ネットワークエンジニア
- インフラエンジニア
- サーバーエンジニア
- フロントエンジニア
- バッグエンドエンジニア
- プログラマー
エンジニアは未経験歓迎している求人もありますが、人員不足でブラックな可能性もあることや若い人を欲しがっていることなど注意が必要です。
事前になりたいエンジニア職を絞り、資格を取得しておくことで転職を有利に進められます。
また、転職を決めたら早めに行動することやキャリアパスを考えながら転職を進めることも大切です。
ヘルプデスクのまま働き方を変える
ヘルプデスクのままキャリアアップするプランはありませんが、働き方を変えることで今より収入を上げることが期待できます。
具体的には、フリーランスで働く方法や派遣で働く方法、職場を変える方法が考えられるのです。
フリーランスは、クライアントと勤務時間や就業場所などを話し合って決めることができるので、自由な働き方を実現したい方におすすめの働き方です。
よくある質問
ここからは、よくある質問を紹介しますのでヘルプデスクで働くときに出てくる疑問として参考にしてください。
コールセンターとヘルプデスクの違いは何ですか?
コールセンターは主に一般のお客さまからの問い合わせや注文、クレーム対応を行う部署で、接客力やコミュニケーション力が重視されます。一方、ヘルプデスクは社内や特定顧客のITやシステムのトラブル対応が中心で、技術知識や問題解決力が求められます。
ヘルプデスクに向いている人はどんな人ですか?
パソコンやITに興味があり、問題を分析して解決するのが得意な人、さらに落ち着いて丁寧に対応できる人が向いています。
まとめ
ヘルプデスクの仕事内容は、問い合わせの対象によって異なります。社内向けは従業員から、社外向けはお客さまからの問い合わせ対応が中心です。
ヘルプデスクには、コミュニケーション能力が高く臨機応変に対応できる人や、システムに関する知識を持つ人が向いています。知識を活かして問題を解決したり、直接感謝されることも多く、やりがいを感じやすい仕事です。
未経験者歓迎の求人もあるため、この記事を参考にヘルプデスクとしてのキャリアを検討してみてください。
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コールセンター以外の仕事の紹介も行っているため、キャリアアップや自分に合う働き方を一緒に探していきましょう。未経験からの応募やご相談だけでも大歓迎ですので、ぜひ一度ご連絡ください。
Writer編集者情報
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コネワク編集部
WILLOF(ウィルオブ) コネワク編集部です。
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