保険募集人資格とは?取得方法や仕事内容など解説

2023/10/17

保険会社で保険の取り扱いをする際には、保険募集人資格を取得する必要があります。

しかし、保険会社への応募や面接の時点では資格を求められることは少なく、どんなものなのかわからない方も多いです。

この記事では、保険募集人資格の内容や取得方法、試験の内容、対策について解説していきます。

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保険募集人資格を取得するには、保険会社に所属して会社から承認を受けるか、研修への参加が必要です。そのため、まずは保険会社に転職してから資格を取得する流れが一般的です。

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保険募集人とは?

保険募集人とは保険会社や代理店、保険相談窓口などで保険商品の案内や提案、販売を行う職種です。

保険募集人は、取り扱い可能な保険の種類によって損害保険募集人と生命保険募集人に分けられます。

損害保険募集人

損害保険募集人とは、損害保険会社や損害保険代理店で勤務する役員や従業員のことです。

おもに自動車保険、火災保険などの自然災害に関する保険、傷害疾病保険を取り扱うことができます。

仕事の内容としては、顧客の求める損害保険商品の提案や契約関連の手続き、事件事故の際の連絡や交渉の代行を行います。

損害保険募集人として働くには、損害保険募集人一般試験に合格し国に届け出ることが必要です。

損害保険募集人一般試験は日本損害保険協会が実施する民間資格で、試験内容は以下のようになっています。

単位 試験時間 解答数 配点 合格基準
基礎単位 40分 50問 各2点(100点満点) 70点以上
自動車保険単位 40分 20問 各5点(100点満点) 70点以上
火災保険単位 40分 20問 各5点(100点満点) 70点以上
傷害疾病保険単位 40分 20問 各5点(100点満点) 70点以上

参考:日本損害保険協会 損保代理店試験 損保一般試験

受験手数料は1単位当たり1900円、日曜祝日年末年始休業を除いた希望日に指定の試験会場で受験することができます。

この資格は、損害保険会社の従業員や内定者など損害保険会社の承認を受けた人のみが受験可能な資格で、個人では申し込めません。

そのため、実際に損害保険会社に就職してから会社経由で申し込みをして資格取得を目指す流れになります。

生命保険募集人

生命保険募集人とは、生命保険の提案、販売、手続きなどを行う職種です。

おもに死亡保険、医療保険、介護保険などライフスタイルにかかわる保険を取り扱うことができます。

仕事の内容としては、顧客の求める生命保険商品の紹介や契約関連の手続き、ライフステージの変化に応じた保険の紹介などを行います。

生命保険募集人として働くには、一般課程試験に合格し国に届け出ることが必要です。

一般課程試験は一般社団法人生命保険協会が実施する民間資格で、生命保険の基礎知識を身に付けることを目的とするものです。

試験時間 合格基準
40分 70点

参考:一般社団法人 生命保険協会 CBT試験概要

受験手数料は2500円、土日祝および年末年始休業を除いた希望日に月1回、指定の試験会場で受験することができます。

この資格は、生命保険会社に入社したのちに8日間30単位32時間の基礎研修を受講することで受験できるようになります。

そのため、実際に生命保険会社に就職してから会社経由で申し込みをして資格取得を目指す流れになります。

保険募集人資格試験の内容・対策

保険募集人資格試験の出題内容は損害保険募集人一般試験、一般過程試験ともに基礎的なものが中心になっています。

損害保険募集人一般試験は〇×問題、4択問題、語句選択など選択問題で構成されています。

一般過程試験は〇×問題が全体の95%、残りの5%は計算問題という構成です。

募集人資格の試験対策で大切なのは、試験の形式に慣れるために過去問の演習を行っておくことです。

普段目にしない専門用語などもありますが、過去問からの出題も多いため、事前に過去問に目を通しておきましょう。

過去問はネット上で公開しているサイトもあるので、スマホやPCで気軽にチェックすることができます。

保険募集人資格の合格率については公式で発表されていません。

しかし、一般的には合格率80%以上といわれており、対策を行えばさほど難しくない内容になっています。

実際の試験で解答時間が余る場合もあるので、ケアレスミスがないように見直しを行うと安心です。

資格取得の時の注意点

保険募集人資格を取得するときに気を付けたいポイントがあるので、確認しておきましょう。

資格の有効期限

損害保険募集人の資格は5年ごとの更新制になっているため、5年ごとに試験を受けて合格する必要があります。

資格の有効期限内に更新試験に合格できなかった場合、資格が失効し、改めて受験しなおさないといけないので注意しましょう。

生命保険募集人の資格には有効期限はありませんが、生命保険会社や代理店などを退職、業務停止した時に失効します。

PCを使った試験に慣れておく

損害保険一般試験・一般過程試験ともにPCを利用した試験を導入しているため、基本的なPC操作や出題形式に慣れておくことが大切です。

それぞれの試験の公式HPで試験の流れや方法についての情報が公開されているので、事前に確認しておきましょう。

日本損害保険協会 損保代理店試験 FAQ(よくあるご質問) 2-1-6

生命保険協会 業界共通教育試験 CBTによる受験の仕方/CBT体験版

よくある質問

ここでは、保険募集人資格に関するよくある質問を紹介します。

保険募集人とは何ですか?

保険募集人とは保険会社や代理店、保険相談窓口などで保険商品の案内や提案、販売を行う職種です。

保険募集人は、取り扱い可能な保険の種類によって損害保険募集人と生命保険募集人に分けられます。

保険募集人になるためには、保険の取り扱い内容に応じた資格を取得したうえで国に申請を行う必要があります。

くわしくは「保険募集人とは?」で解説しています。

保険募集人資格を取得する方法はありますか?

損害保険募集人になるための資格は損害保険募集人一般試験、生命保険募集人になるための資格は一般課程試験と分かれています。

損害保険募集人一般試験を受験するための条件は、損害保険会社の承認を得ることです。

また、一般課程試験の受験のための条件は、生命保険会社に入社したのちに8日間30単位32時間の基礎研修を受講することです。

いずれにしても、保険募集人資格を取得するためには保険会社に入社し会社を経由して応募することが必要になります。

資格取得のための対策方法はありますか?

保険募集人資格をするための対策として最も効果的な方法は、過去問を使って勉強することです。

過去問と同じ内容の問題が多く出題される傾向なので、出題形式や操作方法を含めて確認しておくと本番でもスムーズです。

過去問が掲載されているサイトやアプリを利用し、事前にしっかり準備しましょう。

また、各資格の公式HPでは試験の体験版が公開されているので、使い方を予習しておくのが良いですよ。

くわしくは「保険募集人資格試験の内容・対策」で紹介しているので、あわせてご覧ください。

まとめ

保険募集人資格は損害保険募集人、生命保険募集人の2種類が存在し、それぞれで取り扱い可能な保険が違います。

損害保険募集人は自賠責保険、自動車保険、自然災害に対する保険などの対応を担当します。

生命保険募集人は死亡保険、医療保険、介護保険などライフスタイルにかかわる保険を扱います。

損害保険募集人になるためには損害保険募集人一般試験、生命保険募集人になるためには一般課程試験の合格が必須です。

また、それぞれの試験を受験するには保険会社に転職し、会社を経由して申し込む必要があります。

試験の難易度としては低めになっており、しっかり対策をしたうえで臨めば取得は難しくありません。

ネット上にも過去問や試験の体験版があるのでうまく活用して対策しましょう。

保険募集人資格の難易度は高くないとされていますが、もし不合格になってしまった場合は保険会社での業務を行うことができず、リスクが大きいといえます。

派遣会社ウィルオブ・ワーク(通称:ウィルオブ)では、就職後にも研修や業務に関する相談を受け付けているので、資格取得の際の対策についてもフォローが可能です。保険会社のコールセンターで勤務することに興味がある方はお気軽に相談ください。

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