コールセンターで役立つ資格や能力って？コン検などわかりやすく解説

コールセンターでの仕事は、採用の際に特別な資格や能力を問われることはほとんどありません。

ですが、より採用されやすい、もしくは採用後に役立つ資格が存在します。

それが「コンタクトセンター検定試験」という資格です。

略して「コン検」と呼ばれることもあります。

そこで今回は、こちらの資格についてくわしく紹介していきますので、参考にしてくださいね。

コンタクトセンター検定試験とは？

コンタクトセンター検定試験とは、コールセンター業務における知識やスキルを認定するための試験です。

現場ですぐに役立つスキルを持っていることを証明できるので、採用される可能性が広がります。

コンタクトセンター検定試験は2010年に「日本コンタクトセンター教育検定協会」が設けた検定試験で、コールセンターに関する資格はこちらのものが国内初。

現在、コールセンター業務に携わる人たちから大注目の資格です。

こちらの資格を取得することでコールセンターへの就職、もしくは既に仕事をしている方のスキルアップに役立ちます。

まだできたばかりの資格なので、早めに取得しておくことをおすすめします。

試験内容は、個人のスキルに合わせて6種類を用意されています。

コールセンターのアルバイトや就職を考えている学生さんから既に何年か業務経験がある方まで、自分のスキルレベルに合わせて資格を選択できるのがうれしいポイントです。

では、そんなコンタクトセンター検定試験についてもう少しくわしく見ていきましょう。

オペレーションレベル

まずは、コールセンター業務の基本となるオペレーションレベルにあたる3つの試験を紹介します。

それぞれの試験に合格すると、すぐに資格取得となります。

1つ目はこれからコールセンターでの働きたいと思っている学生さん、もしくはコールセンター業務初心者の方向けの「エントリー資格」です。

これは、電話など非対面のコミュニケーションスキルを認定する資格です。

コールセンターで仕事をする上で最低限のスキルを身につけることができる、最も基本的な資格といえます。

さらには基本的なビジネスマナーを学ぶこともできるので、将来他の業種に転職しても知識が無駄になることはありません。

そのため、コールセンターでのアルバイトを希望する方にもおすすめの資格です。

2つ目はワンランク上のスキルを認定する「オペレーター資格」です。

より専門性の高いコールセンターで働く方向けの資格で、新人オペレーターを指導する為の知識も必要です。

3つ目は管理者として必要な知識やスキルを認定する「スーパーバイザー資格」です。

こちらはコールセンターでの業務経験が3年以上の方向けの資格になります。

経験を積んで、徐々にチャレンジしていくのがよいでしょう。

プロフェッショナルレベル

コールセンター業務の管理者・責任者向けに、プロフェッショナルレベルの資格を3つ用意しています。

こちらの3つはそれぞれの試験に合格後、申請書および証明書類を提出することにより資格認定されるものです。

コールセンター業務のプロフェッショナルを目指したい方は、ぜひ資格の取得を目指しましょう。

1つ目はコンタクトセンターの責任者・管理者を目指す方向けの「オペレーションマネジメント資格」です。

顧客対応に必要な知識、コールセンターを総括する上で必要なスキルを認定します。

2つ目はコンタクトセンターの業務設計に必要な知識やスキルを認定する「コンタクトセンターアーキテクチャ資格」です。

こちらはかなり専門的な知識が必要になりますので、経験を積むことや勉強が必要になってきます。

3つ目は顧客対応の専門者向けの「カスタマーサービス資格」です。

この資格はさらに難易度が上がり、苦情対応などに関する高度なスキルが必要となる資格になります。

プロフェッショナルレベルの3つの資格はいずれも深い知識やスキルが必要とされますが、コールセンターの責任者や管理者を目指す方はぜひ取得しておきたい資格です。

コールセンター未経験者はコン検の資格取得を考えてみよう

コールセンターの採用に資格や能力は必須ではありません。

しかし、未経験の方はぜひ「コンタクトセンター検定試験」の資格取得をし活用することをおすすめします。

コールセンター未経験者には、基礎知識を身につけるのに最適

「コンタクトセンター検定試験」の取得を目指すことで、コールセンターがどういった仕事なのかがよく理解できます。

なぜなら、電話でのコミュニケーションやビジネスマナー、スキルの基本を学習することができますので、基礎知識を身につけるのに最適だからです。

あくまでも、コン検の資格取得は必須ではなく、また直接的に採用に有利になるかは職場次第です。

しかし、資格取得のために努力したことはコールセンターで働きたいという意欲を示すことになります。

取っておいて損はありませんし、選考の際にもプラスの評価になります。

そのため、目標がないと勉強に身が入りにくいという方にもまずコン検を受けてみることをおすすめします。

資格取得を目指すことは、未経験からコールセンターへの道を開く一つの方法なのです。

受験料も手頃なので、気軽に挑戦を

「エントリー資格（EN）」なら業務経験が不要ですので、コールセンター業務が未経験の方も受験できます。

受験料は一般価格で3,850円（税込）、会員価格で3,465円（税込）です。

比較的手頃な価格なので、気軽に挑戦できるのも大きなメリット。

上位の資格となるともう少し受験料が上がりますが、「エントリー資格」は5,000円以内で受けられるので気構えずに受験することをおすすめします。

キャリアアップ、給与アップを目指す方にもコン検が役立つ

3年以上、コールセンターで働いている方はそろそろキャリアアップを考えてもいい時期です。

キャリアアップが実現すれば給与アップにもつながります。

昇格を待つだけではなく「コンタクトセンター検定試験」の資格を取得して、自らキャリアアップへの道を開くことも考えてみましょう。

業務経験によって受けられる資格が増える

3年以上の業務経験がある方なら「スーパーバイザー資格（SV）」の受験資格があります。

名前の通りスーパーバイザーを目指すなら、この資格を取得しておくことをおすすめします。

試験内容は「カスタマーサービス」と「運営」の割合が多く、管理者としての知識とスキルが問われます。

また、5年以上の業務経験がある方は「オペレーションマネジメント資格（OMP）」と「コンタクトセンターアーキテクチャ資格（CAP）」も受験可能です。

「オペレーションマネジメント資格」はコンタクトセンター長やオペレーション部門のマネージャーを目指す方に向けた資格となっています。

試験の約65%が「オペレーション」と「ヒューマン・リソース・マネジメント」に関する内容です。

「コンタクトセンターアーキテクチャ資格」は、センター構築部門の担当者やITベンダーなどの営業担当者を目指す方のための資格です。

試験内容は、構築に関する項目が中心で「センターアーキテクチャー」と「ICTマネジメント」に関する問題が出題されます。

資格によって目指すポジションが異なるので、まずは自分が希望するキャリアを考えてみましょう。

そのうえで、ぜひコン検取得を検討してみてください。

資格をスキルチェックや箔付けとして活用

すぐに業務上資格を必要としない方であっても、資格取得を一度検討してみましょう。

コン検取得のために勉強することで、自身のスキルを客観的にチェックすることができます。

特に同じ職場に長くいると、自分の市場価値がわからなくなってしまいがちです。

そういった場合に、資格取得は自分のスキルやキャリアを見直すきっかけとなります。

また、将来転職をする際の箔付けとして資格取得を目指すことも賢い選択といえます。

よくある質問

ここでは、コールセンターで役立つ資格についてよくある質問を紹介します。

コールセンターで仕事をする上で基礎的な資格はなんですか？

未経験の方は特に「コンタクトセンター検定試験」の資格取得をおすすめします。

電話でのコミュニケーションやビジネスマナー、スキルの基本を学習することができますので、基礎知識を身につけるのに最適です。

くわしくは「コールセンター未経験者はコン検の資格取得を考えてみよう」で解説していますのでご覧ください。

キャリアアップ、給与アップを目指す場合におすすめの資格はありますか？

3年以上の業務経験がある方なら、「スーパーバイザー資格（SV）」の受験をおすすめします。

管理者としての知識とスキルが問われる資格となるため、キャリアアップを目指す方にはおすすめです。

くわしくは「キャリアアップ、給与アップを目指す方にもコン検が役立つ」で解説していますのでご覧ください。

未経験からはじめてから資格取得を目指すのもアリ

コン検は働きながら取得することもできます。

特に、人材紹介会社経由なら未経験者を対象にした研修制度も充実。

知識も身につけやすいので、安心して働きながらキャリアアップを目指すことができますよ。

更にコン検のことを調べたい方はこちらのページ(一般社団法人 日本コンタクトセンター教育検定協会)をご覧ください。

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