証券外務員資格とは?試験内容や難易度、1種2種の違いを解説
2026/03/19
- スキル・資格
金融業界の求人の中でも、証券会社の仕事は比較的専門性が高く、未経験の方には難しいイメージを持たれやすい傾向があります。
実際に求人を見ると、「証券外務員資格必須」と記載されているものも多く、この資格になじみがない方も多いのではないでしょうか。
そのため、「難しい資格なのか」「未経験でも目指せるのか」「取得する必要があるのか」といった疑問を感じることもあるかと思います。
本記事では、証券外務員資格の概要や試験内容、難易度、一種・二種の違い、他の金融資格との違いなどを解説します。 自分にとって現実的に目指せる資格かどうかを判断し、一歩を踏み出すための参考にしてください。
証券外務員資格とは?
証券外務員資格は、証券会社や銀行などの金融機関で、証券や債券、投資信託などの金融商品を顧客に勧誘・販売するために必要な資格です。
国家資格ではなく、日本証券業協会が実施・管理している民間資格です。
金融商品取引法により、金融商品の勧誘・販売を行う場合は、外務員としての登録が義務付けられています。そのため、資格を取得しただけでは外務員として業務を行うことはできず、日本証券業協会に加入している金融機関を通じて外務員登録を受ける必要があります。
証券外務員資格は、一度取得すれば法令違反などによる取消しがない限り有効です。ただし、登録後は180日以内に初期研修を受講し、さらに5年ごとに更新研修を受講することが義務付けられています。 (参照:外務員資格更新研修)
一種と二種の違い
証券外務員試験には、「一種」と「二種」の2つの種類があります。
二種は、主に株式や債券、投資信託などの基本的な金融商品を取り扱うことができる資格です。
一種は二種の業務範囲に加え、信用取引や、デリバティブ取引などより幅広い金融商品も取り扱うことが可能です。
一種は二種の上位資格で、試験の難易度はやや高くなりますが、一種から受験することも可能です。
応募を考えている求人でどちらの資格が必要かを確認したうえで検討するとよいでしょう。
正会員と特別会員
証券外務員資格には、証券会社向けの「正会員」と、銀行などの金融機関向けの「特別会員」があります。
正会員
正会員資格は、証券会社で証券商品の勧誘・販売を行うために必要な資格です。
受験資格の制限はなく、金融機関に勤務していない方でも受験することが可能です。
特別会員
特別会員資格は、銀行や信用金庫、保険会社など、証券会社以外の金融機関で証券商品の販売・勧誘を行うために必要な資格です。
正会員と比べて、取り扱える金融商品の範囲や業務内容に一定の制限があります。 銀行や保険会社などの金融機関に勤務している人のみが受験でき、一般の方は受験することができません。

資格取得がおすすめな人
証券外務員資格は、証券会社や銀行などの金融業界への就職・転職を考えている方に向いています。
これまでコールセンターや事務などのオフィスワーク経験がある方は、電話対応や顧客対応、データ管理などで培ったスキルを活かしながら資格を取得することで、金融業界での仕事の幅を広げることができます。
未経験から金融業界の仕事に挑戦したい方や、将来的に金融系の仕事へステップアップしたい方にとって、取得を検討する価値のある資格と言えるでしょう。
証券外務員資格の試験概要
証券外務員資格試験には、どのような試験内容や合格基準があるのでしょうか。本章では、試験内容や合格率、受験方法、試験対策などをまとめて解説します。
| 一種 | 二種 | |
| 出題科目 |
法令・諸規則 商品業務 関連科目 |
|
| 出題方式 | 〇✕二択方式および五肢選択問題 | |
| 問題数 |
100問 |
70問 |
| 〇✕方式の問題は1問2点、五肢選択方式の問題は1問10点(五肢択二は各5点) | ||
| 試験時間 | 2時間40分 | 2時間 |
| 合格ライン | 440点満点中308点以上 | 300点満点中210点以上 |
| 受験料 | 12,169円(税込) | |
試験内容と合格ライン
一種と二種の試験は、出題科目はほぼ共通ですが、一種ではデリバティブ取引など、より専門的な内容も出題されます。
試験は全国にある試験会場のパソコンを使って、インターネット上の問題に解答するCBT (Computer Based Testing) 方式で行われます。
合格ラインは、一種・二種ともに約7割とされています。試験終了後の画面に正解率が表示されるため、その場でおおよその合否を確認することができます。
試験の合格率・難易度
証券外務員試験の合格率は、一種・二種ともにおおむね65〜70%前後となっています。
一種は二種よりも専門的な内容が多く出題されるため、難易度はやや高めです。ただし、計画的に対策を行えば、未経験の方でも合格を目指すことが可能です。
また、証券外務員試験は何度でも受験できますが、不合格の場合は30日間の再受験待機期間があります。受験スケジュールに余裕を持たせて、計画的に学習を進めるとよいでしょう。

(出典:日本証券業協会)
受験申込方法・費用
一般受験者は、試験運営を委託されているプロメトリック株式会社へ、インターネットまたは電話で申し込みを行います。
申し込み後、翌日を1日目として5日目以降、1カ月以内の受験日を選んで予約できます。予約は受験日の60日前から5営業日前まで可能です。
なお、合格した試験の受験日から30日以内に別の外務員資格試験を受験する場合は、オンライン予約が利用できないため、電話で予約する必要があります。
受験料は、一種・二種ともに1回あたり12,169円(税込)です。 また、証券会社などの金融機関に勤務している場合は、会社の人事部などを通じて申し込みを行います。
試験対策のポイント
勉強時間
証券外務員試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に一種であれば80〜100時間程度、二種の場合は、50〜80時間程度が目安とされています。
金融業界の仕組みやルールに関する知識がなく、株式投資の経験もない場合は、ある程度まとまった勉強時間を確保して学習を進めることが大切です。2か月程度の学習期間を確保して準備する方も多いようです。
勉強方法
証券外務員試験は独学でも合格を目指すことができます。
公式テキスト(外務員必携)はありますが、問題集はないため、市販の問題集を活用して学習する方法が一般的です。
試験では法令や取引ルールなど、暗記が中心となる分野が多く出題される傾向があるため、インプットとアウトプットを繰り返して知識の定着を図るとよいでしょう。
出題頻度の高い分野から取り組むなど、計画的に勉強を進めることが大切です。
独学での学習に不安がある場合は、派遣会社によっては証券外務員資格の取得をサポートする講座を受講できるケースもあります。こうしたサポートを活用することで、より効率的に学習を進めることができます。
効率的に証券外務員資格を目指したい方へ
「未経験だけど資格は取れるの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。
計画的に学習を進めれば、未経験からでも合格を目指すことは可能です。
ウィルオブ・ワークでは、働きながら証券外務員資格の取得を目指せるサポート制度をご用意しています。
・専任講師による少人数制の講習で効率的に学習可能
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証券外務員資格と他資格を比較
証券外務員資格のほかにも、お金に関する資格はいくつか存在します。そのため、「どの資格を取得すればよいのか」と悩んでいる方もいるかもしれません。 本章では、証券外務員資格と代表的な資格の違いを整理します。
簿記との違い
簿記は、企業のお金の流れや経営状況を記録・管理する知識を身につける資格です。代表的な検定として日本商工会議所が実施する日商簿記検定があります。
簿記は主に経理や会計業務で役立つ資格であり、特定の業務に必須ではありません。一方、証券外務員資格は金融商品の勧誘・販売を行うために必要となる資格である点が大きな違いです。
簿記1級を取得すれば幅広い財務知識の証明となり、就職や転職で評価される可能性があります。金融業界に限らず、さまざまな業界で役立つ基礎的なビジネス資格といえるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)との違い
ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産運用や保険、税金、年金、不動産など、個人や企業のライフプランに関わる幅広いお金の知識を学ぶ資格です。2003年にはFP技能士として国家資格にも認定されています。
FPは金融商品の勧誘や販売を行うための資格ではなく、主に資産設計やアドバイスを行う場面で活かされます。
また、 FP資格そのものに独占業務はないため、資格がなくても同様のアドバイス業務を行うこと自体は可能です。 国家資格であることから、資格を取得していると顧客からの信頼を得やすく、就職や転職でも評価される場合があります。
証券アナリストとの違い
証券アナリストは、企業の財務情報や経済状況を分析し、株式や債券などの投資価値を評価する資格です。
証券外務員資格のように金融商品の勧誘や販売を行う資格ではなく、主に企業分析や投資判断に関する業務で活かされます。
一般的には、証券外務員資格を取得して実務経験を積んだうえで、ステップアップとして証券アナリスト資格を目指すケースも多いとされています。
まとめ
証券外務員資格は、金融業界未経験でも挑戦しやすく、計画的に対策を行えば合格を目指せる資格です。
取得することで応募できる求人の幅が広がり、金融業界への就職やキャリアアップにつながる可能性があります。
一種・二種の違いや試験の内容、他の金融資格との違いを理解したうえで、自分にとって取得する価値がある資格かどうかを判断することが大切です。
興味がある方は、まずは試験内容や勉強方法を確認し、できることから準備を始めてみましょう。
証券外務員資格の取得を検討している方へ
証券外務員資格は、金融業界で働くうえで役立つ資格です。未経験でも計画的に学習すれば取得を目指すことができ、金融業界に挑戦するきっかけにもなります。
ウィルオブ・ワークでは、資格取得サポートや証券会社での仕事に関する相談を受け付けております。未経験から資格取得を目指す方にも、基礎から丁寧にご案内しています。
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よくある質問
証券外務員資格について、よくある質問をまとめています。ぜひ参考にしてください。
証券外務員資格の難易度はどのくらいですか?
証券外務員資格の合格率は、一種・二種ともにおおむね65〜70%程度とされています。 出題範囲は金融商品や法令など幅広い内容が含まれますが、計画的に学習を進めれば未経験の方でも合格を目指せます。
証券外務員資格は国家資格ですか?
いいえ、国家資格ではありません。
日本証券業協会が実施・管理する民間資格です。 ただし、金融商品の勧誘や販売を行う際には外務員登録が必要となるため、証券会社などで働くうえで重要な資格とされています。
証券外務員資格の1種と2種の違いは何ですか?
証券外務員資格には「一種」と「二種」があり、取り扱える金融商品の範囲が異なります。
二種は株式や債券などの基本的な金融商品を取り扱うことができます。 一種はこれに加えて、信用取引やデリバティブ取引など、より幅広い金融商品を取り扱うことができます。
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コネワク編集部
WILLOF(ウィルオブ) コネワク編集部です。
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