ユニット派遣とは?|BPO・業務委託との違いやコールセンター運営でのメリットを解説
2026/03/26
- 品質向上
- 定着率向上
- 教育・育成
- 生産性向上
- 離職率改善
- 顧客満足度向上
コールセンター運営では、「人材が定着しない」「応対品質にばらつきが出る」「管理者の負担が増大する」といった課題に直面するケースが少なくありません。これらの課題は、業務効率の低下や顧客満足度の悪化につながり、結果として売上にも影響を及ぼします。
こうした課題の解決策の一つとして注目されているのが「ユニット派遣」です。単なる人材補充ではなく、チーム単位で業務を担うことで、運営の安定化や品質向上を実現できる点が特徴です。
本記事では、コールセンターにおけるユニット派遣の仕組みやメリット・注意点、導入時に押さえるべきポイントについて解説します。
ユニット派遣とは
ユニット派遣は、一般的な人材派遣と異なり、管理者(管理者)と複数のオペレーターを含むチーム単位での派遣を指します。またユニット派遣は、業務委託と比べて「契約形態」が異なります。 一般派遣や業務委託との違いについて、下記表をご覧ください。

ユニット派遣が注目されている背景
近年のコールセンター運営では、問い合わせ量の変動や業務内容の高度化により、安定した運営体制の構築が難しくなっています。特に、人材の確保だけでなく「教育・管理・品質維持」まで含めた運営負荷の増大が課題となっています。
こうした背景から、単なる人材補充ではなく、チーム単位で業務を任せられる「ユニット派遣」が注目されています。ユニット派遣では、複数の人材を一括で確保できるだけでなく、管理者を含めた体制構築が可能なため、業務の立ち上げや拡張にも柔軟に対応できます。
ユニット派遣とBPO・業務委託の違い
ユニット派遣とBPO(業務委託)は、契約形態と業務の管理方法において明確な違いがあります。
ユニット派遣は、派遣元企業と派遣先企業の間で労働者派遣契約を締結し、派遣先企業の指示のもとで業務を遂行します。つまり、業務の進め方や指揮命令は派遣先が担う点が特徴です。
一方、BPOや業務委託では、業務の遂行そのものを外部に委ね、成果物やサービス提供に対して契約が結ばれます。業務の進行管理や人材マネジメントは委託先企業が担うため、発注側は細かな指示を行わない点が大きな違いです。
このように、ユニット派遣は「人材と管理を一部内側に残す形態」、BPOは「業務そのものを外部に任せる形態」と整理できます。自社でどこまで管理するかによって、適した手法は異なります。
▼BPOについて詳しくはこちら
「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは?対象となる業務やメリット、導入事例を解説」
ユニット派遣のメリットとデメリット
ユニット派遣は、チーム単位で業務を担うという特性上、運営効率や品質面で一定の効果が期待できる一方、導入にあたっては注意すべき点もあります。本章では、主なメリットとデメリットについて整理します。
メリット
派遣先の管理工数削減
ユニット派遣では、チームの管理を派遣会社側の管理者が担います。
そのため、勤怠管理やシフト調整、教育・指導といったマネジメント業務の負担を軽減できます。
これにより、派遣先企業の管理者はコア業務や戦略的な業務にリソースを集中でき、結果として全体の生産性向上につながるでしょう。
品質向上が期待できる
ユニット派遣では、オペレーターの教育や品質管理も含めて運用されるため、対応品質のばらつきを抑えやすい点が特徴です。
特に、研修や評価の基準が統一されていることで、一定水準の応対品質を維持しやすくなります。
品質が安定することで、顧客満足度の向上やクレームの減少にもつながります。
派遣スタッフの定着率の向上
チーム単位での運用により、管理者とスタッフ、またスタッフ同士のコミュニケーションが活発になりやすくなります。
その結果、業務上の課題や不明点が早期に共有され、ストレスの軽減や働きやすい環境づくりにつながります。
また、情報共有の仕組みが整備されることで、業務の属人化や認識のズレを防ぎやすくなります。
こうした環境は、従業員満足度の向上だけでなく、離職防止にも寄与します。
デメリット
管理者のコストが比較的高くなる場合があること
ユニット派遣では、チーム全体を統括する管理者の存在が不可欠であり、その分コストが発生します。
具体的には、オペレーターの研修・教育、勤怠管理やシフト作成、応対品質の評価、業務進捗の管理など、運営全体を担う役割が含まれます。
そのため、単純な人件費のみで比較すると、コストが高く感じられるケースもあります。
コスト削減を目的に導入する場合は、こうした管理機能まで含めた支援内容と費用のバランスを見極めることが重要です。
業務遂行状況を把握しづらい
ユニット派遣では、チーム単位で業務が完結するため、外部から業務の進捗や運用状況が見えにくくなるリスクがあります。
これは、管理や報告の役割がユニット内で閉じやすい構造にあるためです。
そのため、運営のブラックボックス化を防ぐには、管理者同士の定期的なミーティングや、他チームを含めた情報共有の場を設けることが欠かせません。
あわせて、業務フローや進捗状況を可視化する仕組みを整え、属人化を防ぐ運用を徹底することが求められます。

ユニット派遣サービス会社の選定方法
ユニット派遣サービスの選択は、その成功に大きな影響を与えます。適切なサービスプロバイダーを選ぶためには、その企業の採用力、提案能力、過去の実績、そして派遣担当者との連携を重視しましょう。これらの要素を基に派遣会社を選定することで、派遣先企業のニーズに適したユニット派遣サービスを選ぶことが出来るはずです。
採用力
ユニット派遣では、複数の役割を担うスタッフを迅速かつ適切に提供できる採用力が重要になります。管理者とオペレーターを必要人数確保できる根拠を説明できる派遣会社は期待できるでしょう。
サービス内容・提案力
企業のニーズや課題に対して、適切なソリューションを提案できる派遣会社を選びましょう。企業の具体的な要求に対して柔軟かつ実践的な提案ができるかがポイントです。コールセンターの場合、応対品質向上は非常に重要な課題です。例えば管理者によるオペレーター研修はどのように実施しているか、オペレーターを育成させていけるプロセスをはどのように構築しているか等、確認してみるとよいでしょう。
ユニット派遣の実績
過去の実績や経験は、派遣会社を選定するうえで確認しておきたいポイントです。依頼企業と類似の業種や、同じ規模での成功事例がある会社は、信頼性が高く期待できるでしょう。
営業担当者との連携
長期的な関係を築く上で、派遣会社の営業担当者との相性は非常に重要です。コミュニケーションのしやすさや、迅速な対応が期待できる担当者の選定は、スムーズな派遣運用に繋がります。
ユニット派遣導入におけるポイント
ユニット派遣の導入は、企業の業務効率化と人材管理の最適化に大きく貢献します。しかし、その成功は正しい導入戦略と派遣会社との連携に大きく依存します。この章では、ユニット派遣を効果的に導入するための重要なポイントに焦点を当て、企業が直面する可能性のある課題への対応方法を提案します。
管理者選定が重要
チームの成功は管理者の能力に大きく依存するため、適切な管理者の選定が重要です。派遣会社から提案される管理者について、企業が求める成果に対して行動できる人物かどうか、派遣会社としっかり連携をとり選定してもらうようにしましょう。採用に関して完全に派遣会社に任せるスタンスではなく、都度都度、企業の運営課題や、企業が求める人物像を共有することを心がけましょう。
管理者とのコミュニケーションを密に図る
定期的なコミュニケーションを通じて、管理者との関係を強化し、業務の進捗や課題を共有することが重要です。デメリットのポイントでお伝えしましたが、組織内において情報連携がスムーズに行われることは大切です。管理者に業務を任せきりにするのではなく、定例会を設けるなど、コミュニケーション頻度を増やして情報共有をすることを心がけましょう。
営業担当との円滑な情報連携
営業担当者との良好な関係は、円滑な業務運用や課題解決の鍵となります。先ほどお伝えした管理者のみならず、営業担当者とも連携をとり、双方情報共有をすることを心がけましょう。
▼ユニット派遣サービスを提供している企業はこちら
「ユニット派遣サービス8社│コールセンターでの利用メリットと選定ポイントを解説記事」
まとめ
ユニット派遣は、単なる人材補充ではなく、チーム単位で運営機能を補完できる点に特徴があります。
そのため、管理工数の削減や応対品質の安定、スタッフの定着率向上といった効果が期待できます。
一方で、管理体制の設計や派遣会社の選定を誤ると、コスト増加や運営のブラックボックス化につながる可能性もあります。
そのため、「どこまでを自社で管理し、どこからを委ねるのか」を明確にしたうえで導入を検討することが重要です。
ユニット派遣の特性を正しく理解し、自社の運営課題に適した形で活用することで、より安定したコールセンター運営の実現につながるでしょう。
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Writer編集者情報
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コネナビ編集部 平井 美穂
2012年、株式会社セントメディア(現:株式会社ウィルオブ・ワーク)へ入社。
コールセンターとオフィスワーク領域に特化した人材サービスに従事し、カスタマーサポートをはじめ、営業やキャリアアドバイザーなど幅広い職務を経験。
現場で培ったCS対応力と人材支援の知見を軸に、採用や運営における課題解決を支援。
2022年からは、コンタクトセンター業界の情報サイト「コネナビ」編集部の責任者として、業界の課題に寄り添う情報発信を推進。
企業向けメディア「コネナビ」と求職者向けメディア「コネワク」を通じて、ユーザーの課題解決と業界の成長に貢献することを目指している。
趣味: 森林浴、神社巡り、アートに触れること
特技: 細かい点に気づくこと
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