経理事務とは?未経験でもできる?仕事内容・必要なスキル・向いている人を解説
2026/09/18
- 仕事内容・職種研究
事務職への転職を考える中で、「経理事務」という仕事が気になっている方もいるのではないでしょうか。
「具体的にどんな仕事をするの?」「未経験でもできる?」「資格がないと難しい?」など、経理事務について疑問を感じる方もいるでしょう。
この記事では、具体的な仕事内容をはじめ、未経験から目指す際に知っておきたいスキルや資格、給与、メリット・注意点、向いている人について解説します。
経理事務が自分に合った仕事なのか、転職先の候補として考えられるのかを判断する際の参考にしてください。
経理事務とは?未経験でもチャレンジできる?
経理事務の仕事内容とは
経理事務では、会社の売上や経費、入出金などのお金に関するさまざまな業務を行います。
企業によって担当する範囲は異なりますが、日々の取引を記録・管理し、会社のお金の流れを支えることが主な仕事です。
一般事務との違い
一般事務と経理事務は、どちらも事務職ですが、担当する業務には違いがあります。
経理事務は、会社のお金に関する業務を中心に担当する点が特徴です。仕訳や入出金管理、請求書・経費の処理などを行います。
一方、一般事務は、書類作成やデータ入力、電話・メール対応、備品管理など、部署や会社を支える幅広い事務業務を担当します。
このように、経理事務は会社のお金に関する業務が中心で、一般事務は幅広い事務業務を担当する点が主な違いです。
経理事務は未経験からでもできる?
経理事務には、未経験から応募できる求人もあります。
未経験からでも始められるのは、経理事務のすべての業務に専門的な経験や知識が必要なわけではないためです。データ入力や伝票の整理、請求書の処理など、基本的なパソコン操作や決められた手順に沿って進める業務もあります。
そのため、これまでの仕事でパソコンを使った入力作業や書類の整理、数字を扱う業務などを経験していれば、その経験を経理事務でも活かせることがあります。
未経験から経理事務を目指す場合は、派遣という働き方を選択肢の一つとして考える方法もあります。
未経験歓迎の求人もあり、仕事探しから就業後まで担当者に相談できる場合もあるため、初めて経理事務に挑戦する人にも向いています。
経理事務の具体的な仕事内容
経理事務の業務は、毎日行うものから月ごと・年ごとに発生するものまでさまざまです。
本章では、日次・月次・年次に分けて、具体的な業務内容を紹介します。
日次業務
日次業務では、日々発生する取引やお金の動きを記録・確認します。
毎日の取引を正確に処理し、月次・年次の決算に必要なデータを積み上げていく業務です。
主な業務
- 仕訳入力
- 入出金の確認・管理
- 経費精算
- 領収書・伝票の確認
- 売上・仕入れなどの取引データの入力
- 請求書の発行・確認
月次業務
月次業務では、1か月分の取引をまとめ、売上や経費などの状況を確認します。
日々の経理処理に漏れや誤りがないかを確認し、月次決算に向けて必要な処理を進めます。
主な業務
- 売上・経費などの集計
- 月次決算に向けたデータ確認
- 請求書の発行・確認
- 支払い処理
- 入金・未入金の確認
- 入金・未入金の確認
- 勘定科目や仕訳内容の確認
年次業務
年次業務では、1年間の取引をまとめ、会社の経営状況を確認する決算に関する業務を行います。
企業によって担当する範囲は異なりますが、決算書類の作成補助や税務関連の資料準備などを担当する場合があります。
主な業務
- 年次決算に向けたデータの確認・集計
- 決算書類の作成補助
- 棚卸しに関する処理
- 税務申告に必要な資料の準備
- 固定資産に関する処理
- 税理士など外部の専門家とのやり取り
経理事務に必要なスキル・資格
本章では、仕事を進めるうえで役立つスキルと、経理の知識を身につける際に役立つ資格を紹介します。
経理事務に必要なスキル
基本的なパソコンスキル
経理事務では、パソコンを使ってデータ入力や書類作成、表計算などを行います。
基本的な入力操作に加え、Excelなどの操作に慣れていると業務に活かせます。
販売職でも、売上入力や在庫管理、シフト作成などでパソコンを使用していた場合は、その経験を活かせるでしょう。
コミュニケーション能力
経理事務は、経理部門だけで完結する仕事ではありません。他部署や取引先などと確認や連絡を行う場面もあるため、相手と適切にやり取りする力が役立ちます。
販売職で身につけた、お客様の話を聞いて対応する力や、相手に合わせて分かりやすく伝える力も、経理事務で活かせる経験の一つです。
正確かつ丁寧に仕事を進める力
経理事務では金額や数字を扱うため、入力や確認を正確に行うことが重要です。一つひとつの作業を丁寧に確認しながら進める姿勢が求められます。
販売職でも、レジでの会計や売上管理、在庫確認など、数字や商品情報を正確に扱う業務があります。
このような経験は、経理事務で必要となる正確さや確認する習慣につながります。
経理事務に役立つ資格
日商簿記
日商簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理するための知識を身につけられる資格です。経理事務に必要な会計の基本を学べるため、未経験から経理事務を目指す人にも役立つ資格の一つです。
日商簿記には1級・2級・3級などがあり、未経験から経理事務を目指す場合は、3級の学習から始める方法があります。
3級では、仕訳や帳簿の作成、決算に関する基礎など、経理業務の土台となる知識を学べます。
経理の仕事が初めてでも、3級の学習を通して経理の基本的な仕組みを知ることができるため、これから経理事務に必要な知識を身につけたい人にも活用しやすい資格です。
日商簿記についてはこちら
給与計算実務能力検定
給与計算実務能力検定は、給与計算に必要な知識や実務能力を身につけるための検定です。
給与計算では、給与や賞与の計算だけでなく、社会保険料や所得税などを考慮して支給額を算出する必要があります。
検定の学習を通して、給与計算の基本的な仕組みや関連する知識を身につけられます。
企業によっては経理事務が給与計算を担当することもあるため、給与関連の業務に携わりたい人に役立つ資格です。
給与計算実務能力検定についてはこちら
経理・財務スキル検定(FASS検定)
FASS検定は、経理・財務分野の実務知識やスキルを確認できる検定です。
資産・決算・税務・資金の4つの分野から、経理・財務の実務に関する知識を幅広く確認できます。経理の基礎だけでなく、実務で必要となる知識を幅広く身につけたい場合に活用できます。
経理事務として経験を積んだ後に、自分の知識やスキルの習熟度を確認する目的で活用する方法もあります。
経理・財務スキル検定(FASS検定)についてはこちら
経理事務に必要な資格は求人によって異なり、資格がなくても応募できる求人もあります。資格の取得や勉強は、経理の知識を身につけたり、仕事への意欲を伝えたりする際に役立ちます。
未経験から経理事務の仕事を探してみませんか?
「経理事務に興味はあるけれど、未経験でもできるのかな」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
ウィルオブ・ワークには、オフィスワーク専門のカウンセラーが在籍しており、これまでの経験や希望に合わせて、一人ひとりに合ったカウンセリングを行っています。
未経験から応募できる経理事務の求人もあり、実際に未経験から経理事務の仕事を始めている方もいます。
これまでの販売・接客経験やパソコン操作などを活かせる仕事がないか、まずは求人を見ながら探してみましょう。
経理事務の年収・月収・時給について
経理事務の給与は、勤務地や経験、雇用形態、仕事内容などによって異なります。
求人ボックスの「給料ナビ」によると、経理事務の給与の目安は以下のとおりです。

出典:求人ボックス(給与ナビ)経理事務の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
※2026年9月時点
経理事務は未経験から応募できる求人もある一方、経理の実務経験や簿記などの資格、基本的なパソコンスキルを求められる求人では、より高い給与条件が設定されている場合があります。
勤務地や雇用形態、経験によっても給与水準が異なるため、求人を選ぶ際は、自分の経験や希望条件に合った求人を比較することが大切です。
では、実際にウィルオブ・ワークでは、経理事務の求人がどのくらいの給与条件で募集されているのでしょうか。2026年9月時点の求人をもとに、以下に紹介します。
| 区分 | 正社員 | 派遣社員(未経験OK) | 派遣社員(経験者) |
| 時給・月給 | 平均26.2万円 | 平均1,368円 | 平均1,781円 |
| 月収目安 | – | 約23.0万円 | 約29.9万円 |
| 年収目安 | 約366.8万円 | 約276.4万円 | 約299.3万円 |
※派遣の月収は「時給×8時間×21日」、年収は「時給×8時間×21日×12か月」で算出。
※正社員の年収は、賞与2か月分を含め「月給×14か月」で算出。
このように、経理事務の給与は、経験やスキル、雇用形態などによって差があります。未経験の場合は、給与だけでなく、応募条件や仕事内容、必要なスキルなどもあわせて確認するとよいでしょう。
経理事務で働くメリット
本章では、経理事務として働くことで得られるメリットを、スキル・働き方・将来性の3つの観点から紹介します。
専門性を身につけやすい
経理事務では、仕訳や入出金管理、請求書の処理などを通して、会計やお金に関する専門的な知識を身につけられます。
日々の業務を経験することで、会社のお金がどのように動いているのかを理解できるようになり、簿記などの資格を学ぶ際の基礎知識にもつながります。
事務職として働きながら、経理に関する知識を身につけたい人にとって、専門性を高めやすい仕事といえるでしょう。
生活リズムを整えながら働きやすい求人もある
経理事務は企業のバックオフィス業務の一つで、企業の営業日や勤務時間に合わせた求人もあります。
そのため、土日祝休みや日中の勤務など、生活リズムを整えながら働ける条件の求人を探すこともできます。
ただし、月末や決算期などに業務が集中する場合もあるため、仕事とプライベートを両立したい場合は、勤務時間や休日だけでなく、残業時間や繁忙期についても確認しておくと安心です。
将来を見据えて働きやすい
経理事務として身につけた知識や実務経験は、今後経理関連の仕事を探す際にも活かせる場合があります。
たとえば、経理事務として経験を積んだ後、より専門的な業務を担当したり、別の企業で経理の仕事を探したりする際に、これまでの経験を活かせる可能性があります。
今の仕事で身につけた知識や経験を、将来の仕事選びにも活かしたい人にとって、経理事務は経験を積み重ねやすい仕事の一つです。
未経験から経理事務に挑戦するときの注意点
経理事務は事務職の一つですが、数字や会社のお金を扱うからこその大変さもあります。
本章では、未経験から仕事を始める前に知っておきたい注意点を紹介します。
月末・決算期は忙しくなる
経理事務は、月末や決算期など特定の時期に業務が集中することがあります。
年間を通して業務量が一定とは限らないことを知っておきましょう。
一方で、毎日の業務を計画的に進めたり、繁忙期に必要な作業をあらかじめ把握したりすることで、業務に対応しやすくなります。
働き始めてからのギャップを減らすためにも、残業時間や繁忙期について事前に確認しておきましょう。
機密情報を扱うことがある
経理事務では、売上や経費、給与など、社内の重要な情報を扱う場合があります。
そのため、業務上知り得た情報を適切に管理する意識が必要です。
企業によっては、機密情報の取り扱いについてルールや手順が設けられています。
決められたルールを確認し、情報の取り扱いに注意しながら、正確に業務を進めることが大切です。
経理事務に向いている人
数字に苦手意識がない人
経理事務では、金額や数字を確認する機会が多くあります。
数字を扱うことに強い苦手意識がなく、落ち着いて確認できる人は、経理事務の仕事に取り組みやすいでしょう。
コツコツ丁寧に仕事に取り組める人
経理事務には、入力や確認など正確さが求められる作業があります。
同じ作業にも丁寧に取り組み、ミスを防ぐための確認を習慣にできる人に向いています。
新しい知識を学ぶことに抵抗がない人
経理事務では、業務を通して会計や税務などの知識に触れる機会があります。
分からないことを調べたり、新しい知識を身につけたりすることに抵抗がない人は、学んだことを日々の業務に活かしやすいでしょう。
制度やルールが変わることもあるため、必要な知識をその都度確認しながら仕事に取り組める人にも向いています。
仕事と生活を両立しながら長く働きたい人
経理事務には、勤務時間や休日などが決まっている求人もあり、仕事と生活のバランスを考えながら働き方を選べます。
ライフスタイルが変化しても仕事を続けたい人は、勤務時間や休日、残業の有無などを確認し、自分の生活に合った求人を選ぶことが大切です。
無理なく続けられる働き方を考えながら、長期的に仕事と生活を両立したい人にも向いているでしょう。
まとめ
経理事務は、専門的な知識が必要な仕事というイメージがあるかもしれませんが、未経験から応募できる求人もあります。販売・接客など、これまでの仕事で身につけたパソコン操作やコミュニケーション力、数字を正確に扱う経験などを活かせる場合もあります。
「事務職に挑戦したいけれど、経理は難しそう」と感じている人も、まずはどのような求人があるのかを見てみると、自分の経験を活かせる仕事が見つかるかもしれません。
仕事内容や勤務条件、未経験から応募できるかなどを確認しながら、自分が希望する働き方に合う経理事務の求人を探してみましょう。
自分に合った経理事務の求人を探してみませんか?
「未経験だから経理事務は難しそう」「自分に合う仕事が分からない」という方も、まずは求人を見てみることから始めてみませんか?
ウィルオブ・ワークでは、オフィスワーク専門のカウンセラーが、これまでの経験や希望をもとに一人ひとりに合ったカウンセリングを行っています。
未経験から応募できる経理事務の求人もあり、実際に未経験からスタートした方もいます。
「土日休みがいい」「これまでの経験を活かしたい」など、希望する働き方を整理しながら、自分に合った経理事務の仕事を探してみましょう。
経理事務に関するよくある質問
経理事務への転職を考える際に感じやすい疑問について紹介します。
経理事務はしんどいと聞きますが、実際はどうですか?
経理事務は、月末や決算期に業務が集中することや、会社のお金を扱うため正確さが求められることから、しんどいと感じる人もいます。
一方で、忙しさや業務内容は企業によって異なります。仕事内容や残業時間、繁忙期などを事前に確認して、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
未経験から経理事務に転職しやすくなる方法はありますか?
未経験から経理事務を目指す場合は、まず「未経験歓迎」などの求人を探し、応募条件を確認しましょう。簿記の勉強やパソコンスキルの習得など、経理業務に必要な基礎知識を身につけておくことも、応募時のアピールにつながります。
また、応募する求人の仕事内容を確認し、自分の経験やスキルの中から活かせるものを整理しておくとよいでしょう。
販売接客業から経理事務に転職できますか?
販売・接客業から経理事務を目指すこともできます。
経理事務の経験がなくても応募できる求人があるため、まずは「未経験歓迎」など、これまでの経験を活かせる求人を探してみましょう。
応募する際は、これまでの仕事で担当してきた業務を振り返り、経理事務でも活かせる経験がないか整理してみることが大切です。
たとえば、売上や在庫の管理、レジ業務など、数字を扱った経験があれば、具体的な業務内容を伝えることで経験をアピールできます。
Writer編集者情報
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コネワク編集部
WILLOF(ウィルオブ) コネワク編集部です。
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